マイホームは資産にならない!?価値を維持するためにすべきこと
日本では、結婚してからマイホームを購入するというライフサイクルが強く根付いていることから、マイホームの購入を目標にお金を貯めている方は多いかと思います。
憧れのマイホームですが、実は、日本の一戸建て住宅は約20年でその価値が無くなると言われています。そのため、資産と思っていたマイホームが実は資産ではなく単純な消費財としての役割でしかないということも珍しくありません。
日本の一戸建て住宅が資産としての価値が無くなる理由と、少しでも価値を維持するためにすべきことをお伝えします。
日本の一戸建ては約20年で資産価値ゼロに!
冒頭でも述べましたが、日本の一戸建て住宅は約20年で資産価値がゼロとなることで、30年の住宅ローンを組んで購入した場合、返済が終わる前に資産としての価値が無くなってしまうことになります。
財務省においても、一般的な木造住宅の耐用年数は22年と定められており、会計上の償却年数もこれに基いて試算されています。
ただ、この耐用年数が定められたのは戦後の高度経済成長時代からバブル期まで土地の値段が上昇していたことを前提とされており、当時の住宅は建築技術などが今より低いことから性能が低い代わりに土地の値上がりでカバーするという構図が定着してしまい、現代においてもその考えが残っていることにあります。
そのため、建築技術が発達した現代において住宅の耐久性は向上しているにも関わらず、築年数に応じて資産価値が減少するという構図が長年続いています。
欧米ではマイホームの購入は「投資」である
日本において、マイホームを購入することは会計上の償却年数に応じて、築年数が経過すると価値が下がってしまうという前提で家を購入する方も多く見受けられ、あくまでもマイホームは車や家電と同様に「消費財」を購入していることと同様になっている側面もあります。
ただ、欧米に目を向けてみると、マイホームの購入は株などと同様に「投資」という意識が強く、より住宅としての価値を高くするために定期的にメンテナンスを行っています。
国土交通省によると、日本ではマイホームを購入する場合、新築一戸建の割合が86%で中古住宅の割合はわずか14%となっています。日本人は新築にこだわる一方で、定期的なメンテナンスに多くのお金かけないことから、自ら住宅の価値を下げてしまっている傾向があります。そのため、中古住宅の購入を疎遠してしまう人が増えることで中古市場が小さいことにも繋がっています。
一方で、欧米ではマイホームを購入後には定期的なメンテナンスを行うことから、少しでも状態を良くすることで中古市場においても活発に売買されており、中古市場の割合は90%を超える水準となっています。
住宅の価値を維持するには定期的なメンテナンスを行うこと
せっかくお金を貯めて念願のマイホームを手に入れても、その後の価値を下げてしまっては多額のお金を溝に捨てるのと同様の行為になってしまいます。そのためには、マイホームの購入がゴールではなく、購入して家族がみんな幸せに快適に生活できる様に、また、住宅の将来的な活用も見据えた上で定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
特に近年では、建築技術も向上し木造住宅でも20年以上にわたり使用し続けることは可能となっています。そのためには、定期的な点検と補修を行うことで、住宅の設備などに不具合や経年劣化などがないかしっかりとチェックしていきます。
さらに、住宅を購入した後は、今後適切な維持を行うためにも、住宅の設計時の図面や仕様書、工事関連の書類などをしっかりと保管しておくことに加え、メンテナンスを行った場合も、どこをどの様にリフォームを行ったのかをしっかりと記録しておくことが重要です。
マイホームの購入時はメンテナンス費用も加味する
マイホームの購入を検討する場合、少しでも住宅の価値を維持していくためにはメンテナンスを行うことが重要ですが、メンテナンスを行うにも費用が発生します。
多くの場合、マイホームの購入を目標にお金を貯めたり、住宅ローンを組む傾向にありますが、念願のマイホームを手に入れた後、ローンの返済で資金の確保が難しくなり、定期的なメンテナンスにかける費用が捻出できないことも考えられます。
目先の住宅購入だけではなく、今後発生するであろうメンテナンスに係る費用を加味した上で予算を立てることが重要であるといえます。マイホームを購入する前に、外壁の塗り替えといった将来行うであろうリフォームの内容を明確化しておくことで予算を立てやすくなります。
マイホームは買って終わりではなく、資産価値を維持するためにも、メンテナンスの予算を計上し、定期的なメンテナンス「=投資」を行うことで、家としての価値を少しでも高めることで、快適な生活が手に入れられる他、将来売却するときにも、高く売ることもできるようになります。
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