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中央ろうきん(中央労働金庫)の住宅ローン|条件・金利区分・諸費用

今回ご紹介するのは、中央労働金庫(中央ろうきん)の住宅ローンです。 ここでまず簡単に「労働金庫」についてご説明しますと、「労働金庫」とは労働組合や生協などが会員となる組織で、銀行などと違い営利目的ではない組織である点が特徴です。全国に13の「ろうきん」があり、中央労働金庫は、その中で関東1都7県(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨)を営業エリアにしています。 ろうきんは普通の銀行と違い、会員である各組合等および一般勤労者が基本的な利用対象者ですが、通常は構成員でない勤労者も個人として会員となることができます。ただし、会員かどうかで受けられる条件が変わるのが、ろうきんの最大の特徴です。 以上の通り、普通の銀行とは色々と違いのある中央労働金庫ですが、住宅ローン商品はどんな内容になっているのでしょうか。ここでは2026年7月31日時点の公式情報をもとに、はじめての方にもわかるように整理していきます。

勤労者の味方になるろうきんの住宅ローン

中央労働金庫は、勤労者の暮らしを守り、応援することを使命としているため、通常の銀行にはない契約者目線のサービスがたくさんあります。 例えば、通常住宅ローンを申込める基準として「正社員での継続勤務」を問われることが多いですが、中央労働金庫の住宅ローンでは申込基準の一つとして「安定継続した年収(前年税込み年収)が150万円以上ある方」としており、逆にこの基準さえ超えていれば、契約社員やパート社員、自営業者でも住宅ローンを利用できる場合があります。 公式サイトで案内されている申込条件は、次のとおりです(すべてに該当する方が対象)。
項目条件初心者向けのポイント
対象となる方団体会員の構成員の方/生協会員の組合員および同一生計家族の方/関東1都7県にお住まい、またはお勤めの一般勤労者の方この3区分で条件が変わります
年齢申込み時 満18歳以上、融資時 満66歳未満、最終返済時 満81歳未満完済時81歳未満は銀行より少しゆとりがあります
年収安定継続した年収(前年税込み年収)が150万円以上「正社員であること」が条件になっていません
勤続年数同一勤務先に1年以上(自営業者等の給与所得者以外の方は3年以上)自営業は3年以上必要
保険・保証団体信用生命保険に加入できる方/金庫指定の保証機関の保証を受けられる方健康状態と保証審査も条件です
収入合算にも対応しており、永続的に同居する家族で安定継続した収入と返済協力が得られる方であれば、常用労働者・契約社員等は100%合算できると案内されています(賃貸収入がある場合は70%まで加算可)。世帯で返済していくご家庭にはうれしい仕組みですね。 こういった審査基準を設定している金融機関は限られており、正社員以外で住宅ローン契約をお考えの方にとっては、中央労働金庫は強い味方と言えるでしょう。

「会員かどうか」で金利が変わるしくみ

ろうきんを検討するうえで、いちばん大事なのがここです。中央ろうきんの不動産担保ローンの金利表は、「団体会員」「生協会員」「団体会員以外」の3つに分かれており、区分ごとに適用金利が異なります
中央ろうきんの不動産担保ローン金利(公式サイト)
出典: https://chuo.rokin.com/banking/rate/secured/(2026年7月時点)
区分どんな人が当てはまる?金利の扱い
団体会員中央労働金庫に出資している労働組合、国家公務員・地方公務員等の団体、勤労者のための福利共済活動を目的とする一定の団体の構成員同じ商品でも区分ごとに適用金利が異なります。「生協会員」「団体会員以外」の適用金利は審査の結果によって決定
生協会員中央労働金庫に出資している生協のうち、生協組合員融資制度を導入している生協の組合員および同一生計家族
団体会員以外上記のいずれにも該当しない、関東1都7県にお住まい・お勤めの一般勤労者
ここがポイント:勤め先の労働組合などが中央ろうきんに出資している「団体会員」であれば、あなたはその構成員として扱われます。「もしかしたら……」と思った方は、職場(労働組合)に確認するか、中央ろうきんの営業店に問い合わせてみるとよいでしょう。知らずに一般勤労者として申し込むと、受けられたはずの条件を逃してしまう可能性があります。 なお、団体会員の構成員でも生協の組合員でもない場合は、中央ろうきん友の会に入会するか、金庫の個人会員(最低出資金1,000円が必要)となることが必要な場合があると案内されています。また、適用金利での利用には給与振込やカードローン(マイプラン)などの契約条件があるとされています。 金利は毎月見直され、金利情勢により月中に変更となる場合もあります。そして適用されるのは申込日ではなく、融資実行日の金利です。「相談したときの金利で借りられる」わけではない点は、最初に押さえておきましょう。最新の適用金利は必ず中央ろうきんの公式サイトの金利ページでご確認ください。

金利タイプは4種類+金利ミックス

中央ろうきんの住宅ローンで選べる金利タイプは、公式サイトによると次の4つです。 ・変動金利型……金利情勢の変化に伴い金利が変動します。 ・全期間固定金利型……借入れ当初から返済終了まで金利が変わりません。 ・固定金利特約型……借入れ当初から一定期間(3・5・10・20年)金利が固定されます。 ・上限金利特約型(LooF10)……金利は変動しますが、金利の上限値があらかじめ設定されているタイプです。 「変動は不安だけれど、全期間固定は金利が高い」という方にとって、上限が決まっている上限金利特約型(LooF10)は覚えておきたい選択肢です。金利が上がり続けたときの上限が分かっていれば、家計の見通しを立てやすくなります。 さらに、これら4つのうち2つの異なる金利タイプを組み合わせる「金利ミックス」も用意されています。金利ミックスに関する金利の適用には条件があり、公式サイトの注記では「変動金利型と全期間固定金利型または固定金利特約型20年(当初期間引下げ型)の組み合わせで、借入総額の30%以上が全期間固定金利型または固定金利特約型20年(当初期間引下げ型)の場合に適用」とされています。組み合わせ方によって扱いが変わるので、窓口で確認しながら決めましょう。 なお固定金利特約型などで「当初期間引下げ型」を選んだ場合、当初の特約期間が終わった後の引下げ幅は小さくなります(公式の注記では、特約期間終了後は標準金利より手数料定率型で年0.65%、手数料定額型で年0.40%の引下げ)。当初の低い金利だけを見て判断せず、特約期間が終わった後にどうなるかまで確認するのが失敗しないコツです。

諸費用も忘れずにチェック

金利の数字だけで比べると、判断を誤ります。中央ろうきんの住宅ローンでかかる主な費用は次のとおりです(2026年7月31日時点の公式情報)。
費用内容見るポイント
融資手数料手数料定率型を選んだ場合、融資金額に対して2.20%(消費税込)定額型と定率型で金利が変わります
不動産担保取扱手数料11,000円または33,000円(いずれも消費税込)担保設定にかかる手数料です
保証料一括前払い方式(例:20年1,000万円の借入れの場合、72,250円〜144,490円)と月次後払い方式(適用金利に保証料率が含まれる)を選択後払い方式は金利に含まれる形になります
その他団体信用生命保険の保険料相当利率、火災保険・火災共済費用、登録免許税・司法書士報酬など資金計画に必ず入れておきましょう
用語ミニ解説:定率型と定額型 融資手数料の払い方には、借入額に一定の率をかける定率型と、金額が決まっている定額型があります。定率型は最初の出費が大きくなる代わりに金利が低めに設定され、定額型は逆の関係になるのが一般的です。どちらが得かは借入額と借入期間によって変わるので、両方で試算して総支払額を比べてください。中央ろうきんの公式サイトにはローンシミュレーションも用意されています。 また、中央ろうきんでは全期間固定金利の【フラット35】も取り扱われており、取扱手数料は団体会員の構成員の方・生協会員の組合員および同一生計家族の方は11,000円、それ以外の一般勤労者の方は33,000円となるAタイプと、融資金額×2.20%となるBタイプが案内されています。ここでも会員区分によって費用が変わる点に注目です。

よくある質問

Q. 労働組合がない会社に勤めていますが、利用できますか? A. はい、関東1都7県にお住まい、またはお勤めの一般勤労者であれば対象になります。ただし団体会員・生協会員とは適用金利の扱いが異なり、中央ろうきん友の会への入会または個人会員(最低出資金1,000円)になることが必要な場合があると案内されています。 Q. 契約社員やパートでも本当に申し込めますか? A. 申込条件は「安定継続した年収(前年税込み年収)が150万円以上」「同一勤務先に1年以上勤務」などで、雇用形態そのものを一律に除外する書き方はされていません。ただし団信への加入や保証機関の保証など、他の条件もすべて満たす必要があります。審査の結果によって希望に沿えない場合もあるため、まずは相談してみるのが確実です。 Q. 上限金利特約型(LooF10)って、変動金利より安心なのですか? A. 金利が上がったときの「天井」が決まっている点は安心材料です。ただし、そのぶん通常の変動金利型とは金利水準や条件が異なります。「上限が何%なのか」「その上限に保証料率が上乗せされるのか」を必ず確認してください(公式の注記では、保証料月次後払い方式を選ぶと上限金利に別途保証料率が上乗せとなるとされています)。 Q. 相談したときの金利で借りられますか? A. いいえ。公式のよくあるご質問でも「住宅ローンの金利は、ご融資実行日の金利が適用されます。ご相談日やお申込日時点の金利は適用されません」と明記されています。金利上昇局面では、この点がとくに重要です。 Q. 住宅ローンをリフォームに使うこともできますか? A. 公式のよくあるご質問では、住宅ローンは自宅の増改築やリフォームにも利用できるとされています。目的別の「リフォームローン」も別に用意されているので、金額や期間に応じて相談してみましょう。

まとめ ― 会員区分を確認してから比べる

単純に金利だけを比較すればネット銀行に届かない場面もあるかもしれませんが、ろうきんは会員区分によって条件が変わる金融機関です。自分がどの区分に当てはまるのかを先に確認しないと、比較そのものが正しくできません。 手順としては、①勤め先の労働組合や生協が中央ろうきんの会員かを確認する → ②自分の区分での適用金利と諸費用を営業店・公式サイトで確認する → ③金利タイプ(変動・全期間固定・固定特約・上限金利特約)と手数料の型を組み合わせて総額で試算する、という順番がおすすめです。 「もしかしたら会員かも……」と思った方は、まず職場に聞いてみてください。そこが第一歩です。 ※金利・手数料・商品内容は変更されることがあります(金利は毎月見直され、月中に変更となる場合もあります)。最新の情報は中央ろうきんの公式サイト・営業店で必ずご確認ください。

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