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大分県信用組合の住宅ローン|最長50年「住まいる市場Ⅲ」を解説

大分県信用組合(けんしん)は、大分県大分市に本店を置く信用組合で、事業区域は大分県全域です。地域密着で個人向けの住宅ローンに力を入れており、最長50年・最大2億円という長期かつ大型の借入に対応できる点が大きな特徴です。

2002年に高田信用組合、2005年に杵築信用金庫、2007年に玖珠郡信用組合と合併するなど規模を拡大してきました。現在も大分県内全域を地盤に営業を続けています。

この記事で紹介する金利は、けんしん公式の金利一覧に令和8年(2026年)9月1日現在として掲載されている数字です。金利は改定されるため、申し込む前にかならず公式サイトでご確認ください。

主力商品「住まいる市場(マーケット)Ⅲ」

けんしんの住宅ローン「住まいる市場(マーケット)Ⅲ」は、土地購入(おおむね3年以内に住宅建設が予定されているもの)・住宅購入・新築・増改築や修繕・住宅ローンの借換え、そしてそれらにかかる諸費用まで幅広く使えるローンです。融資額は10万円以上2億円以下(1万円単位)、融資期間は50年以内と、ほかの金融機関ではあまり見られない大型・長期の設定になっています。

申し込める人の条件

公式サイトでは、次のすべてに当てはまる方が対象と案内されています。

  • 日本国籍を有する方
  • 満20歳以上65歳未満で、完済時年齢が満80歳未満の方
  • 一定期間以上の勤続年数がある方
  • 100万円以上の安定した継続的収入がある方(一定の条件のもとで、同居する配偶者等の所得を合算できます)
  • 団体信用生命保険に加入できる方(団信保険料は当組合が負担)
  • けんしんの組合員の方、もしくは組合員になられる方
  • 保証会社(全国保証株式会社)の保証が得られる方

「組合員になられる方」という項目がありますが、これは信用組合ならではのしくみです。信用組合は組合員が出資して支え合う金融機関なので、利用にあたって出資金を払い込んで組合員になる必要があります。手続きは申込みと一緒に案内してもらえるので、身構えなくて大丈夫です。

特別金利の条件と3つの金利優遇

「住まいる市場Ⅲ」には特別金利キャンペーンが用意されています。対象となるのは、公共料金の口座振替を1つ以上(クレジット含む)契約し、さらに「給与振込」「年金振込(同居者含む)」「カードローン契約」のいずれかを満たす方です。

そのうえで、次に該当すると金利がさらに優遇されます。

  • ① オール電化住宅または高効率ガス住宅の場合:0.05%(変動型のみ)
  • ② 提携業者からの紹介:0.1%
  • ③ 職域サポート制度「けんしんバックアップ」契約先の役職員の方:0.1%

ただし②と③を併用した優遇はできません。また固定金利見直型を選んだ場合、上記の優遇金利は初回見直し時までの適用で、その後の見直し時は基準金利より年1.30%引き下げた金利が適用されると案内されています。「最初の金利」と「見直し後の金利」が別のルールで決まるという点は、契約前にしっかり確認しておきたいところです。

団信は組合が保険料を負担

団体信用生命保険(団信)の保険料は組合が負担します。さらに公式サイトではがん団信実質無料キャンペーンを実施中で、3大疾病団信+就業不能団信も取り扱っていると案内されています。保障を手厚くしたい方には検討しやすい内容です。詳しい保障範囲や条件は窓口でご確認ください。

なお返済方法は元利均等返済(ボーナス併用可・ボーナス返済の割合は融資金額の50%以内)、担保は原則として融資物件に第1順位の抵当権を設定、保証人は原則不要(収入合算者・担保提供者に該当する場合は必要)です。火災保険は原則として時価額以上・期間5年の長期一括払で加入することとされています。保証料と事務手数料は別途必要で、金額は窓口での案内となります。

2026年9月1日現在の金利

公式の金利一覧に掲載されている、住宅関連資金の金利は次のとおりです(いずれも「一定の条件を満たす場合」の金利)。

住まいる市場Ⅲとけんしん大型住活ローンの金利を比べた棒グラフ
いずれも「一定の条件を満たす場合」の金利です。
商品名金利タイプ金利(年)
住まいる市場Ⅲ変動金利1.145%
5年固定2.100%
10年固定2.350%
15年固定2.550%
20年固定2.750%
けんしん大型住活ローン変動金利2.075%
5年固定2.275%
10年固定2.475%

ここで注目したいのが、変動金利と固定金利の差です。住まいる市場Ⅲなら変動1.145%に対して20年固定は2.750%。返済額の安定を買うための「保険料」のような差が、はっきり数字に表れています。どちらが正解ということはなく、家計にどれだけの余裕があるかで選ぶものだと考えてください。

「けんしん大型住活ローン」との違い

「けんしん大型住活ローン」は、住宅資金を中心に幅広い使いみちに対応するローンです。2026年9月1日現在の金利は変動2.075%・5年固定2.275%・10年固定2.475%と、住まいる市場Ⅲより高めに設定されています。

一方で申込年齢の条件はゆるやかで、公式サイトでは満20歳以上満70歳以下(がん団信の場合は50歳以下)で完済時80歳以下の方が対象とされています。住まいる市場Ⅲが「満20歳以上65歳未満」であるのと比べると、年齢の面で選択肢になり得るのがこのローンの位置づけです。団信の保険料は同じく組合負担です。

住宅取得が目的で、年齢の条件を満たしていて、団信の手厚さを重視するなら、まずは金利の低い「住まいる市場Ⅲ」から検討するのが素直な順番でしょう。

リフォーム資金に使えるローン

住宅の増改築・修繕、太陽光発電やオール電化などの設備資金には、リフォーム向けのローンが用意されています。2026年9月1日現在の変動金利は、「けんしんリフォームローン」が3.775%・4.275%・4.675%(審査等により区分)、オール電化などに対応する「ecoしま専科 オール電化プラン」が2.550%・3.050%・3.450%と案内されています。

リフォーム資金は、住まいる市場Ⅲの使いみち(④住宅の増改築・修繕資金)にも含まれています。担保を設定して住宅ローンとして借りるか、リフォームローンで手軽に借りるかで、金利も手続きの重さも変わります。工事の金額が大きいほど住宅ローン側を検討する価値が出てくるので、見積もりが出た段階で窓口に相談してみてください。

けんしんで借りるフラット35

けんしんでは全期間固定金利型のフラット35も取り扱っています。2026年9月1日現在の金利は次のとおりです。

手数料区分借入期間条件1(年)条件2(年)
定率型(融資金×1.5%)20年以内3.140%3.250%
21年以上3.460%3.570%
定額型(50,000円)20年以内3.360%3.470%
21年以上3.680%3.790%

金利一覧の注記によると、条件1は借入額が購入費・建設額の9割以内、または使いみちが借換えの場合、条件2は9割超の場合で、いずれも一般団信保険料込みです。頭金を1割用意できるかどうかで金利が変わるという、フラット35に共通するしくみがここにも表れています。

手数料区分にも注目してください。定率型(融資金×1.5%)は初期費用が借入額に比例して増えますが金利は低く、定額型(50,000円)は初期費用を抑えられる代わりに金利が高くなります。借入額が大きいほど定率型が有利になりやすい傾向はありますが、実際の損得は借入額と期間で入れ替わるので、両方で試算してもらうのが確実です。

他の住宅ローンとも比較して選ぼう

けんしんは「最長50年・最大2億円」という長期・大型の借入に強みがありますが、金利・諸費用・団信の手厚さは金融機関ごとに差があります。地元の信用組合に加えて、全国対応のネット系銀行も合わせて比較しておくと、総返済額を抑えやすくなります。

比較の観点けんしん「住まいる市場Ⅲ」SBI新生銀行フラット35(けんしん扱い)
金利タイプ変動・固定(5〜20年)変動(半年型)・当初固定・長期固定全期間固定
変動金利(2026年9月時点)年1.145%(一定の条件を満たす場合)新規で年1.060%(借入金額が物件購入価格等の90%以内の場合の優遇金利)。SBIハイパー預金の開設者限定プログラム適用時は年0.990%―(固定のみ)
借入可能額10万円以上2億円以下500万円以上3億円以下フラット35の融資限度額は1億2,000万円
借入期間50年以内最長50年(変動金利での新規借り入れの場合。35年超は当初借入金利に年0.1%上乗せ)最長35年
団信保険料は組合負担。がん団信実質無料キャンペーン実施中、3大疾病+就業不能団信も取扱ガン団信は年0.1%上乗せ、全疾病保障付団信も選べる(同時加入は不可)新機構団信付き(一般団信保険料込みの金利)
諸費用保証料・事務手数料が別途必要(金額は窓口で確認)事務取扱手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率型。保証料・一部繰上返済手数料は0円手数料は定率型(融資金×1.5%)・定額型(50,000円)から選択
相談チャネル店舗・電話・WEB仮審査(土日はけんしんプラザのみ営業)店舗相談とオンライン手続きの両対応取扱金融機関の窓口

たとえばSBI新生銀行は、保証料0円・一部繰上返済手数料0円で、事務取扱手数料も借入金額×2.20%(税込)の定率型に一本化されているため、費用の見通しが立てやすいのが特長です。ガン団信や全疾病保障付団信を用意し、店舗相談とオンライン手続きの両方に対応している点も、はじめての住宅ローンを相談しながら進めたい方に向いています。地元で相談できるけんしんと、費用が読みやすいネット系の銀行を並べて見るのが、遠回りのようで結局いちばん納得できる進め方です。

※金利・手数料・キャンペーンは変動します。最新の正確な条件は各金融機関の公式サイトでご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 大分県外に住んでいても申し込めますか?
A. けんしんの事業区域は大分県全域です。公式サイトのWEB仮審査の注意書きでも、申し込めるのは大分県内にお住まい、またはお勤めの方に限ると案内されています。県外にお住まいで大分県内に家を建てる予定の方などは、事前に窓口へ確認してください。また信用組合のローンなので、利用には組合員になる手続きが必要です。

Q. 金利一覧の「一定の条件を満たす場合」とは、どんな条件ですか?
A. 「住まいる市場Ⅲ」の特別金利は、公共料金の口座振替を1つ以上(クレジット含む)契約し、さらに給与振込・年金振込(同居者含む)・カードローン契約のいずれかを満たす方が対象です。そのうえでオール電化住宅/高効率ガス住宅(0.05%・変動型のみ)、提携業者からの紹介(0.1%)、けんしんバックアップ契約先の役職員(0.1%)の優遇が加わります。どれに当てはまるかで適用金利が変わるので、仮審査の段階で自分の条件を伝えて試算してもらいましょう。

Q. 固定金利見直型を選ぶと、見直し後の金利はどうなりますか?
A. 公式サイトでは、固定金利見直型の場合、上記の優遇金利は初回見直し時までの適用で、周期ごとの見直し時は基準金利より年1.30%引き下げた金利が適用されると案内されています。当初の金利だけを見て判断せず、見直し後にどうなるかまで確認しておくことが大切です。

Q. 借入期間を50年にすると、何が変わりますか?
A. 毎月の返済額を抑えられるのが最大のメリットです。一方で、返済期間が長くなるぶん支払う利息の総額は増え、完済時の年齢も上がります。住まいる市場Ⅲは完済時年齢が満80歳未満という条件があるため、そもそも50年を組めるのは若いうちに借りる方に限られます。「定年後も返済が続く期間をどれだけ短くできるか」という視点で、繰上返済も含めた計画を立てておくと安心です。

Q. フラット35の「条件1」「条件2」は何が違うのですか?
A. 金利一覧の注記によると、条件1は借入額が購入費・建設額の9割以内、または使いみちが借換えの場合、条件2は9割超の場合です(いずれも一般団信保険料込み)。頭金を1割以上用意できれば条件1の低い金利が使えるということなので、自己資金をどこまで入れるかを決める際の判断材料になります。


大分県信用組合の住宅ローンは、融資額の上限2億円・融資期間50年以内と、ほかの金融機関では見られない設定が魅力です。年齢や収入、担保評価などの条件をクリアする必要はありますが、月々の返済額を抑えたい方や長期で計画したい方には検討する価値があります。金利・手数料・団信の最新条件は必ず公式サイトで確認し、SBI新生銀行など他の住宅ローンとも比較したうえで、自分に合った一本を選びましょう。

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