ゼロから学ぶ住宅ローン -ローン審査(前編)
住宅ローンは組みたいと思った時、すぐに組めるものではありません。日々の買い物と違い高額なお金が動きますから、ローン契約にあたってはしっかりと審査が行われ、その審査を通過して初めてローンを組むことができるようになります。
では、どういった点について審査が行われるのでしょうか。
大きく分けると次の2点に関する審査が行われることが多いようです。
◎契約する人に関する審査
◎契約内容に関する審査
それではまず、「契約する人に関する審査」について具体的に見ていきましょう。
収入はもちろん、勤務先や勤続年数も重要視される
収入については、目的の不動産の価格や、ローン契約する各金融機関にもよりますが、最低でも年収200〜300万円は必要であると言われています。
また、勤め先が大企業だったり、勤続年数が長い方が有利であることは間違いありません(もちろん必ずしもそうである必要はありません)。
また、これから転職を考えている方は審査に響かないタイミングで転職できるよう注意が必要でしょう。
これまでの借り入れ歴も問われる
住宅ローンを組む金融機関は、契約者に関するいわゆる「信用情報」と呼ばれるものを確認します。
その際、過去にクレジットカードの返済を大幅に遅延したことがある等の履歴が出てくると審査に通らない可能性があります。
信用情報は一般的に過去5年程度は履歴が残ると言われていますので、少なくとも5年間はそういった記録が残らない生活をするよう注意する必要があります。
また、クレジットカードのキャッシング枠自体も借入金とみなす金融機関もあるようですので、不要なクレジットカードは解約するなど、できるだけその他の借り入れを少なくするようにしておくと間違いないかと思います。
大きな持病がある方は要注意
住宅ローン契約をする際、団体信用生命保険に加入することになりますので、生命保険に加入できる健康状態である必要性があります。高血圧や糖尿病などの持病があると審査が厳しくなる可能性があります。
注:団体信用生命保険・・・住宅ローンは借入額が高額で一般的に長期間にわたる返済となるため、返済途中で契約者が死亡もしくは高度障害になった場合に本人に代わって生命保険会社が残りの住宅ローンを支払ってくれる制度。なお、保険料は金利に含まれる形で支払う。
融資される額が高額なため、金融機関側としても慎重な審査を行う必要があるわけですね。
後半では、「契約内容に関する審査」について説明します。
- 2015.09.04
- ゼロから学ぶ住宅ローン
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