住宅ローンの団体信用生命保険の保険料を滞納した場合は保険は継続できるのか?
住宅ローンを契約する場合、ローン返済中に死亡や高度障害状態になった場合に備えて多くの方が団体信用生命保険に加入します。この保険に加入することで、万が一が発生した場合に、保険金によって住宅ローンの返済が可能となります。保険料は原則として毎月住宅ローンに上乗せして支払う必要がありますが、今回は、団体信用生命保険の保険料を滞納した場合どうなるのか、保険は継続できるのかについて解説します。
団体信用生命保険は死亡や高度障害状態になった場合に備えた保険
団体信用生命保険は、住宅ローンを契約する場合、契約者がローン返済中に死亡や高度障害状態になった場合に備えて加入する保険で、病気や事故などでローン返済中に死亡や高度障害状態になった場合、保険金によって住宅ローンの残りの残債を返済することができます。
そのため、金融機関としても貸したお金が確実に回収できることに加え、ご家族の方にとっても購入した住宅に継続して住むことができますので、これまで通りの生活を維持することができます。
団体信用生命保険は、民間の金融機関で住宅ローンの借り入れを行う場合は、加入必須となっています。一方で、住宅金融支援機構のフラット35においては加入は任意となっています。
団体信用生命保険については2017年4月7日の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
団体信用生命保険の保険料を滞納すると保険は無効となる
住宅ローンを契約する場合において多くの方が加入している団体信用生命保険は、金融機関を介して住宅ローンを借りている場合は、金利に保険料は上乗せされています。一方で、住宅金融支援機構のフラット35を利用している場合は、指定した銀行口座から毎月保険料が引き落とされます。
つまり、団体信用生命保険の保険料については、銀行から引きとしができない状態が3ヶ月以上続いた場合、保険料が無効となります。
保険料が未納となった場合は、当然ではありますが、加入している保険は無効となり、万が一の場合においても補償されないことになります。特に、住宅ローンの返済と別に団体信用生命保険の保険料を支払っている場合は、口座の入金忘れなどで滞納が続かないようにしっかりと管理しておく必要があるといえます。
住宅ローン滞納で団体信用生命保険は無効になるケースが多い
団体信用生命保険の保険料を滞納した場合、保険は無効となりますが、金融機関から住宅ローンを借りている場合、住宅ローンの借入金額と合わせて保険料を支払うことになっているため、住宅ローンそのものを滞納した場合、団体信用生命保険も合わせて滞納することにつながりますので、保険が無効になるケースが多いと言えます。
住宅ローンを滞納した場合、3ヶ月程度であれば金融機関から督促が来ますが、この期間を過ぎた場合、保証会社が動き出し、保証会社が契約者の代わりに住宅ローンの返済「代位弁済」を行うことになります。
団体信用生命保険が無効になるタイミングとしては、保証会社が動き出したタイミングである代位弁済が行われたときに、無効となります。
そのため、住宅ローンを滞納すると団体信用生命保険も無効になりますので注意が必要です。保証会社により代位弁済が行われると、保証会社より住宅ローンの残債の請求が来ることになります。
住宅ローンを滞納した場合については、2017年11月25日の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
住宅ローンの支払いが厳しくなった場合はすぐに金融機関に相談を
住宅ローンの返済が滞った場合は、加入している団体信用生命保険の失効にもつながってしまいます。そのため、契約者が病気や事故などで、返済が難しくなった場合は、ご家族の方でも良いのですぐに事情を金融機関にお話することをおすすめします。
特に、病気や事故などで、収入がストップしてしまったのと同時に住宅ローンに対する対応が遅くなったことで、住宅ローンが滞納状態となり、団体信用生命保険が無効となってしまう事例が殆どです。
そのため、事故や病気などになって長期入院した場合など、住宅ローンの返済に指定している銀行口座に、最低でも3ヶ月程度返済ができるだけの金額が銀行口座に入っていることを確認しておくことをおすすめします。万が一、入っていない場合などは、定期預金を解約して普通預金に入金しておく、ご家族の方が指定の銀行口座に振り替えておくと良いでしょう。
住宅ローンについては、万が一のときにすぐに対応できるよう、普段から家族と話し合いを行うことも重要です。
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