住宅ローンでワイド団信を利用する場合、年齢は何歳まで加入できる？

住宅ローンを契約する場合、契約者が死亡や高度障害状態になった場合に備えて、団体信用生命保険に多くの方が加入されます。一方で、過去に大きな病気をされた方や持病が有る方では、加入基準を緩和したワイド団信に加入することができます。ワイド団信に加入するには病気の関係で検討される方が多いかと思いますが、加入できる年齢も気になります。

今回は、住宅ローンでワイド団信を利用する場合、年齢は何歳まで加入できるのか調べてみました。

持病や病気をお持ちの方でも加入しやすいワイド団信

ワイド団信は、持病をお持ちの方や過去に大きな病気をされた方でも加入しやすいように加入基準を緩和した団体信用生命保険です。

住宅ローンを利用する場合、ローン返済中に万が一、事故や病気で死亡や高度障害状態となった場合に備えて、団体信用生命保険に加入する方が多いです。保険に加入することで、万が一の場合、保険金で住宅ローンの残債を完済することができます。

民間の金融機関では、債務を確実に回収するために団体信用生命保険の加入は必須となっています。しかしながら、過去の病歴によっては加入できない場合もあり、病気をお持ちの方にとっては大きなハードルとなるのも事実です。

そのため、持病をお持ちの方や過去に大きな病気をされた方でも、加入しやすいように加入基準を緩和していると同時に、保険料を0.3％ほど上乗せ支払うだけで、団体信用生命保険に加入することができます。

ワイド団信についての詳細は2019年9月2日の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

ワイド団信の加入年齢は65歳までで最終返済年齢は80歳まで

ワイド団信は、通常の団体信用生命保険と異なり、病気をお持ちの方が加入することになりますが、住宅ローンを契約する年齢が高くなればなるほど、病気になる確率も高くなります。そのため、若いときに住宅を購入しておらず、年齢が高くなって住宅購入に踏み切ろうと考える方も多く、一番気になるポイントです。

ワイド団信については、2019年9月9日の記事で詳しく紹介していますが、取り扱いの金融機関も限られているのが現状です。ただし、ワイド団信を提供している金融機関の多くが「クレディ・アグリコル生命保険」と提携してワイド団信を提供しているケースが大半です。

引受保険会社がクレディ・アグリコル生命保険である以下の金融機関であれば、ワイド団信に加入できる年齢は65歳までで、住宅ローンの最終完済年齢は80歳までに設定されています。

1.三菱UFJ銀行
2.りそな銀行
3.ジャパンネット銀行
4.じぶん銀行
5.イオン銀行
6.オリックス銀行
7.ソニー銀行

クレディ・アグリコル生命保険が引受保険会社になっているのは、ジャパンネット銀行などネット銀行が多いです。都市銀行であれば三菱UFJ銀行とりそな銀行が利用できます。

クレディ・アグリコル生命保険以外は50歳以下で最終返済年齢は80歳

ワイド団信を提供している金融機関の多くが、クレディ・アグリコル生命保険が引き受けていますが、同社以外の保険会社であれば、加入できる年齢は50歳前後までと、やや早めに設定されています。一方で、最終返済年齢については、80歳までとなっています。

みずほ銀行が提供しているワイド団信は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命が引き受けており、加入年齢は51歳までとなっています。

また、地方銀行においては横浜銀行と静岡銀行については、カーディフ生命保険がワイド団信の引受保険会社となっており、加入年齢は50歳以下となっています。

ワイド団信を利用して住宅ローンを契約したいと考えた場合、加入基準が緩和されているとはいえ、保険への加入可否について審査が行われますので、複数に引受保険会社に審査が依頼できるようにすることに加え、住宅ローンの返済についても期間や金額にも余裕をもたせる意味でも50歳ぐらいまでには、住宅ローンの契約検討を進めると良いでしょう。

ワイド団信を提供している金融機関については、2019年9月9日の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。