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ワイド団信を扱う金融機関は?上乗せ金利と年齢条件を比較

ワイド団信は、auじぶん銀行・PayPay銀行・ソニー銀行・イオン銀行・ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)などのネット銀行や、三菱UFJ銀行・みずほ銀行・りそな銀行・横浜銀行などで取り扱われています(2026年10月時点)。金利の上乗せは多くの銀行で年0.3%、ソニー銀行は年0.2%です。持病があって通常の団体信用生命保険(団信)に入れるか心配な方は、引受保険会社や年齢条件の違いまで知っておくと、申し込み先を選びやすくなります。

ワイド団信とは加入基準を緩和した団信

ワイド団信とは、加入基準(引受基準)を緩和した団体信用生命保険です。正式には「加入条件緩和割増保険料適用特約付団体信用生命保険」といい、一般に「ワイド団信」と呼ばれています。持病がある方や過去に大きな病気をした方でも加入しやすいのが特徴で、しくみの詳細はワイド団信の仕組みと注意点を解説した記事でも取り上げています。

民間の金融機関で住宅ローンを借りる場合、原則として団信への加入が必要です。団信に入っておけば、万が一契約者が死亡や高度障害状態になっても、保険金で住宅ローンが完済され、残されたご家族は返済を引き継がずにそのまま住み続けられます。

ただし加入には健康状態の告知が必要で、病歴によっては通常の団信に加入できないこともあり、健康に不安がある方にとっては大きなハードルでした。

ワイド団信は通常の団信より保険金が支払われる可能性がやや高くなると見込まれるため、そのぶん住宅ローンの金利に年0.2〜0.3%が上乗せされます。すべての金融機関が扱っているわけではないので、健康に不安がある方は、あらかじめ取扱金融機関を調べておくと安心です。

なお、全期間固定金利のフラット35は団信への加入が任意です。健康上の理由で団信に入りにくい場合は、フラット35も選択肢のひとつになります(団信に入らない場合は、万一に備えて別途生命保険を検討しましょう)。くわしくはフラット35でワイド団信は使えるかを解説した記事をご覧ください。

ネット銀行・新形態銀行の取り扱い

ネット銀行のワイド団信を調べるイメージ

インターネット専業銀行・新形態銀行では、auじぶん銀行・PayPay銀行・イオン銀行・ソニー銀行・ドコモSMTBネット銀行などがワイド団信を取り扱っています(auじぶん銀行は旧・じぶん銀行、PayPay銀行は旧・ジャパンネット銀行から名称変更しています)。

上乗せ金利は、多くの銀行が年0.3%であるのに対し、ソニー銀行は年0.2%と低めに設定されています。引受保険会社は銀行によって異なり、ソニー銀行はクレディ・アグリコル生命、auじぶん銀行はライフネット生命です。

申し込み方にも違いがあります。たとえばPayPay銀行では、ワイド団信を最初から選ぶことはできず、通常の団信で申し込み、加入が難しいと判断された場合に限ってワイド団信で審査される仕組みです。年齢の条件も銀行ごとに異なり、auじぶん銀行は65歳以下、イオン銀行は融資実行時に満50歳未満・完済時に満80歳未満が対象です。

ドコモSMTBネット銀行も、団信「スゴ団信」のプランのひとつとしてワイド団信(上乗せ年0.3%)を用意しています。ただし同行の住宅ローンは、ネットで申し込む「WEB申込コース」の仮審査申込の受付を2026年10月30日(金)17時で終了する予定です。

それ以降に申し込む方は、SBIマネープラザなど銀行代理業者の窓口で手続きする「対面相談コース」が申込先になります。対面相談コースでもワイド団信を選べるので、健康状態に不安がある方は、告知の進め方も含めて窓口で相談しながら進められます。なお、対面相談コースは審査結果によって金利が最大年0.55%上乗せされる場合がある点も知っておきましょう。

都市銀行・地方銀行の取り扱い

都市銀行・地方銀行のワイド団信のイメージ

都市銀行では三菱UFJ銀行・みずほ銀行・りそな銀行がワイド団信を取り扱っています。地方銀行では横浜銀行などで取り扱いがあります。

三菱UFJ銀行・みずほ銀行・横浜銀行の上乗せ金利は年0.3%です。引受保険会社は、三菱UFJ銀行がクレディ・アグリコル生命、みずほ銀行がSOMPOひまわり生命、横浜銀行がカーディフ生命と、銀行ごとに異なります。

同じ「ワイド団信」でも、審査の判断は引受保険会社ごとに変わります。ここが申込み戦略のポイントになります(次の次の章で解説します)。

取扱金融機関と上乗せ金利・年齢条件の比較

ワイド団信を取り扱う主な金融機関の上乗せ金利と条件をまとめると、次のとおりです。

金融機関 上乗せ金利 引受保険会社・条件など
ソニー銀行 年0.2% クレディ・アグリコル生命
auじぶん銀行 年0.3% ライフネット生命/65歳以下
PayPay銀行 年0.3% 通常の団信で加入が難しい場合に審査
イオン銀行 年0.3% 融資実行時 満50歳未満・完済時 満80歳未満
ドコモSMTBネット銀行 年0.3% これからの申込は対面相談コース(WEB申込は2026年10月30日17時で仮審査受付終了予定)
三菱UFJ銀行 年0.3% クレディ・アグリコル生命/借入時18歳以上50歳の誕生日まで・完済時80歳の誕生日まで
みずほ銀行 年0.3% SOMPOひまわり生命/借入時51歳未満
りそな銀行 窓口で確認 完済時 満80歳未満
横浜銀行 年0.3% カーディフ生命

※2026年10月時点・各金融機関の公式サイトにて確認。もともとの住宅ローン金利は銀行ごとに異なるため、上乗せ金利だけでなく、上乗せ後のトータルの金利で比較するのがおすすめです。

表を見ると分かるとおり、年齢の上限は銀行によって大きく違います。50歳前後で住宅ローンを検討している方は、上乗せ金利より先に「そもそも年齢の条件を満たすか」を確認しましょう。

引受保険会社が異なる金融機関に複数申し込むとよい

ワイド団信にも加入時の審査があります。同じ健康状態でも、引受保険会社が違えば審査結果が変わることがあるのがポイントです。そのため、審査に通る可能性を広げたいなら、引受保険会社が異なる金融機関に複数申し込んでおくのが有効です。

たとえば、クレディ・アグリコル生命が引き受ける銀行(ソニー銀行・三菱UFJ銀行など)に申し込むのと同時に、別の保険会社が引き受ける銀行(auじぶん銀行・みずほ銀行・横浜銀行など)にも申し込んでおくと、どこか一つに通る可能性が高まります。

住宅ローンの事前審査自体は無料のことが多いので、健康面に不安がある方ははじめから複数行に申し込んでおくと安心です。告知は、どの銀行に対しても事実をありのまま書くことが大前提です。

夫婦で収入を合算して借りる場合は、どちらが団信に加入するかも大切なポイントです。夫婦の収入合算で住宅ローンを借りるときの団信の注意点もあわせて確認しておきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. ワイド団信は通常の団信とどう違うのですか?

A. 保障内容は通常の団信とほぼ同じで、違うのは加入基準がゆるやかな点です。そのぶん金利に年0.2〜0.3%が上乗せされます。健康状態の告知で通常の団信に通りにくい方の選択肢になります。

Q. 持病があると必ずワイド団信になりますか?

A. いいえ。持病があっても、内容や程度によっては通常の団信に加入できることもあります。まずは通常の団信で申し込み、難しい場合にワイド団信を検討する流れが一般的です。

Q. 50歳を過ぎていてもワイド団信に入れますか?

A. 銀行によります。三菱UFJ銀行は借入時50歳の誕生日まで、みずほ銀行は51歳未満が対象ですが、auじぶん銀行は65歳以下まで加入できます(2026年10月時点)。年齢の条件から先に確認しましょう。

Q. 団信にどうしても入れない場合はどうすればいいですか?

A. 団信加入が任意のフラット35を利用する方法があります。ただし団信に入らない場合は、万一に備えて民間の生命保険などで備えておくことが大切です。

まとめ

ワイド団信は、持病や大きな病気の経験がある方でも住宅ローンを借りやすくする心強い選択肢です。上乗せ金利は年0.2〜0.3%で、ネット銀行から都市銀行・地方銀行まで取り扱いが広がっています。

審査結果は引受保険会社によって変わることがあるため、引受保険会社が異なる複数の金融機関に申し込んでおくのがコツです。年齢の条件と上乗せ後のトータル金利の両方で比べ、ご自身に合った住宅ローンを選んでください。

※取扱の有無・上乗せ金利・引受保険会社・年齢条件は変わることがあります。最新の情報は各金融機関の公式サイトでご確認ください。

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