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ワイド団信を扱う金融機関は?持病があっても住宅ローンを借りやすくする団信

持病がある方や過去に大きな病気をした経験がある方は、住宅ローンを借りるときの団体信用生命保険(団信)の審査が心配になりがちです。そんな方の選択肢になるのが「ワイド団信」です。通常の団信より加入基準がゆるやかで、近年は取り扱う金融機関が増えています。

この記事では、ワイド団信のしくみと、取り扱っている主な金融機関を、初めての方にもわかりやすく紹介します。

※本記事は2026年6月時点の情報です。取扱の有無・上乗せ金利・引受保険会社は変わることがあるため、申込み前に各金融機関の公式サイトで必ずご確認ください。

ワイド団信とは加入基準を緩和した団信

ワイド団信とは、加入基準(引受基準)を緩和した団体信用生命保険です。正式には「加入条件緩和割増保険料適用特約付団体信用生命保険」と呼ばれ、ふだんは「ワイド団信」と呼ばれています。しくみの詳細はワイド団信を詳しく解説した記事でも取り上げていますが、持病がある方や過去に大きな病気をした方でも加入しやすいのが特徴です。

民間の金融機関で住宅ローンを借りる場合、原則として団信への加入が必要です。団信に入っておけば、万が一契約者が死亡や高度障害状態になっても、保険金で住宅ローンが完済され、残されたご家族は返済を引き継がずにそのまま住み続けられます。ただし加入には健康状態の告知が必要で、病歴によっては通常の団信に加入できないこともあり、健康に不安がある方にとっては大きなハードルでした。

ワイド団信は通常の団信より保険金が支払われる可能性がやや高くなると見込まれるため、そのぶん住宅ローンの金利に年0.2〜0.3%程度が上乗せされるのが一般的です(多くの金融機関で年0.3%、ソニー銀行は年0.2%=2026年6月時点)。すべての金融機関が扱っているわけではないので、健康に不安がある方は、あらかじめ取扱金融機関を調べておくと安心です。

なお、全期間固定金利のフラット35は団信への加入が任意です。健康上の理由で団信に入りにくい場合は、フラット35も選択肢のひとつになります(ただし団信に入らない場合は、万一に備えて別途生命保険を検討しましょう)。

ネット銀行・新形態銀行の取り扱い

ネット銀行のワイド団信を調べるイメージ

インターネット専業銀行・新形態銀行では、auじぶん銀行・PayPay銀行・イオン銀行・ソニー銀行などがワイド団信を取り扱っています(auじぶん銀行は旧・じぶん銀行、PayPay銀行は旧・ジャパンネット銀行から名称変更しています)。

上乗せ金利は、多くの銀行が年0.3%であるのに対し、ソニー銀行は年0.2%とワイド団信のなかでは低めに設定されています。引受保険会社は、auじぶん銀行などを除き「クレディ・アグリコル生命」となっているケースが多いです。

なお、低金利で人気の住信SBIネット銀行や楽天銀行などは、団信加入が任意のフラット35を取り扱っています。健康面が不安な場合は、こうした団信任意の商品も含めて比較するとよいでしょう(各行の最新の取扱内容は公式でご確認ください)。

都市銀行・地方銀行の取り扱い

都市銀行・地方銀行のワイド団信のイメージ

都市銀行では三菱UFJ銀行・みずほ銀行・りそな銀行がワイド団信を取り扱っています。地方銀行では横浜銀行などで取り扱いがあります。

これらの上乗せ金利も年0.3%程度が目安です。引受保険会社は銀行によって異なり、クレディ・アグリコル生命のほか、カーディフ生命など別の保険会社が引き受けている場合もあります。同じ「ワイド団信」でも審査の判断は引受保険会社ごとに変わるため、ここが申込み戦略のポイントになります(次の章で解説します)。

取扱金融機関と上乗せ金利の比較

ワイド団信を取り扱う主な金融機関と上乗せ金利の目安をまとめると、次のとおりです。

金融機関 上乗せ金利の目安 区分
ソニー銀行 年0.2% ネット銀行(上乗せが低め)
auじぶん銀行 年0.3% ネット銀行
PayPay銀行 年0.3% ネット銀行
イオン銀行 年0.3% 新形態銀行
三菱UFJ銀行 年0.3% 都市銀行
みずほ銀行 年0.3% 都市銀行
りそな銀行 年0.3% 都市銀行
横浜銀行 年0.3% 地方銀行

※上乗せ金利・取扱の有無・引受保険会社は変わることがあります(2026年6月時点の目安)。もともとの住宅ローン金利は銀行ごとに異なるため、上乗せ金利だけでなく、上乗せ後のトータルの金利で比較するのがおすすめです。最新の内容は各金融機関の公式でご確認ください。

引受保険会社が異なる金融機関に複数申し込むとよい

ワイド団信にも加入時の審査があります。同じ健康状態でも、引受保険会社が違えば審査結果が変わることがあるのがポイントです。そのため、審査に通る可能性を広げたいなら、引受保険会社が異なる金融機関に複数申し込んでおくのが有効です。

たとえば、引受保険会社がクレディ・アグリコル生命の銀行(auじぶん銀行・PayPay銀行・イオン銀行など)に申し込むのと同時に、別の引受保険会社の銀行(横浜銀行など)にも申し込んでおくと、どこか一つに通る可能性が高まります。住宅ローンの事前審査自体は無料のことが多いので、健康面に不安がある方ははじめから複数行に申し込んでおくと安心です。

また、ワイド団信を扱う金融機関は今後も増えていく可能性があります。定期的に各金融機関の最新情報をチェックしておくとよいでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q. ワイド団信は通常の団信とどう違うのですか?

保障内容は通常の団信とほぼ同じで、違うのは加入基準がゆるやかな点です。そのぶん金利に年0.2〜0.3%程度が上乗せされます。健康状態の告知で通常の団信に通りにくい方の選択肢になります。

Q. 持病があると必ずワイド団信になりますか?

いいえ。持病があっても、内容や程度によっては通常の団信に加入できることもあります。まずは通常の団信で申し込み、難しい場合にワイド団信を検討する流れが一般的です。

Q. 団信にどうしても入れない場合はどうすればいいですか?

団信加入が任意のフラット35を利用する方法があります。ただし団信に入らない場合は、万一に備えて民間の生命保険などで備えておくことが大切です。

まとめ

ワイド団信は、持病や大きな病気の経験がある方でも住宅ローンを借りやすくする心強い選択肢です。上乗せ金利は年0.2〜0.3%程度が目安で、auじぶん銀行・PayPay銀行・ソニー銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・りそな銀行・横浜銀行など、ネット銀行から都市銀行・地方銀行まで取り扱いが広がっています。

審査結果は引受保険会社によって変わることがあるため、引受保険会社が異なる複数の金融機関に申し込んでおくのがコツです。上乗せ金利だけでなく上乗せ後のトータル金利で比べ、最新の取扱内容は各金融機関の公式で確認しながら、ご自身に合った住宅ローンを選んでください。

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