HOME > すべての記事 > 住宅購入の基礎知識 > 持病があっても住宅ローンは組める?ワイド団信の仕組みをやさしく解説

持病があっても住宅ローンは組める?ワイド団信の仕組みをやさしく解説

住宅ローンを契約するとき、契約者が死亡や所定の高度障害状態になった場合に備えて「団体信用生命保険(団信)」に加入するのが一般的です。フラット35など一部を除き、民間の金融機関の多くは団信への加入を融資の条件にしています。ただ、団信は生命保険の一種なので、持病や過去の病歴によっては加入が難しい場合があります。

「持病があるから、マイホームはあきらめるしかないのかな…」——そんなことはありません。通常の団信に加入できない方のために、加入基準を緩和した「ワイド団信」を用意している金融機関が数多くあります。今回はワイド団信の仕組みを、初めての方にもわかりやすく解説します。

加入基準を緩和した団体信用生命保険「ワイド団信」

ワイド団信は、加入できる条件(引受基準)を緩和した団体信用生命保険の通称です。高血圧症・糖尿病・肝機能障害などの持病がある方や、過去の病歴で通常の団信に加入できなかった方でも、加入できる場合があります。

冒頭でも触れたとおり、住宅ローンの契約では多くの金融機関が団信への加入を求めますが、健康状態を理由に通常の団信へ加入できない方は少なくありません。そのため、通常の団信の加入が難しい場合の受け皿として「ワイド団信」が用意されているのです。金融機関によっては、通常の団信に加入できなかった場合に保険会社が自動的にワイド団信の査定に切り替えてくれるところもあります(例:PayPay銀行・auじぶん銀行など)。

現在は、三菱UFJ銀行・イオン銀行・ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)・PayPay銀行など、メガバンクからネット銀行まで幅広い金融機関がワイド団信を取り扱っています(2026年7月時点・各行公式サイトで確認)。

ワイド団信の保険料は金利に年0.3%程度の上乗せが一般的

ワイド団信は加入条件を緩和しているぶん、通常の団信に比べて保険金が支払われるリスクが高くなります。そのため、保険料は通常の団信よりやや割高です。

民間の金融機関では団信の保険料を金利に上乗せして支払うのが一般的で、ワイド団信の場合は住宅ローン金利に年0.3%程度の上乗せとしている金融機関が中心です(例:三菱UFJ銀行・イオン銀行・ドコモの銀行・PayPay銀行はいずれも年0.3%上乗せ。2026年7月時点・各行公式)。

「たった0.3%」と思うかもしれませんが、借入額が大きい住宅ローンでは影響も小さくありません。たとえば3,500万円を35年で借りる場合、金利が0.3%上がると毎月の返済額はおおむね数千円、総返済額では百万円単位で増える計算になります。それでも、万一のときに住宅ローン残高が0円になる安心を持病があっても確保できるのは、家族にとって大きな価値があります。

なお、加入できる年齢に制限を設けている金融機関もあります(例:イオン銀行は融資実行時満50歳未満・完済時満80歳未満)。条件は各金融機関で異なるため、必ず公式サイトでご確認ください。

保障内容は通常の団体信用生命保険と変わらない

「加入しやすいぶん、保障が薄いのでは?」と心配になるかもしれませんが、ワイド団信の保障内容は通常の団信と基本的に同じです。死亡した場合や、保険期間中に生じた傷害・疾病が原因で所定の高度障害状態になった場合に保険金が支払われ、住宅ローンの残高に充当されます。

保険金を請求する際は、死亡診断書や障害診断書といった書類が必要になります。書類は保険会社に連絡して取り寄せることになります。団信を請求する場合に必要となる書類については、2019年8月2日の記事で詳しく記載していますので合わせてご覧ください。

ワイド団信の告知内容

ワイド団信に加入する場合も、契約前に健康状態の告知が必要です。告知項目は金融機関・引受保険会社によって多少異なりますが、通常の団信とおおむね共通で、一般的には次のような内容を問われます。通常の団信の告知内容については2017年8月9日の記事もご覧ください。

1. 過去3ヶ月以内の医師の治療・投薬の有無

直近3ヶ月以内の通院・治療・投薬について告知します。持病の通院や投薬はもちろん、内容によっては風邪などの一時的な治療も含めて、事実をそのまま記載します。

2. 過去3年以内の手術や、2週間以上継続した治療の有無

過去3年以内に手術を受けたか、また2週間以上にわたり継続して治療(投薬含む)を受けた病気やケガがあるかを告知します。該当する場合は病名・治療期間・経過などを正確に記載しましょう。加入できるかどうかは病名だけで機械的に決まるのではなく、治療状況や経過をふまえて保険会社が個別に査定します

3. 障害の有無

手足の欠損や、背骨・視力・聴力・言語・咀嚼といった各機能の障害の有無を告知します。

4. がん(悪性新生物)と診断されたことがあるか

これまでに医師からがん(悪性新生物)と診断されたことがあるかを告知します。

5. 健康診断や人間ドックで異常を指摘されたことがあるか

健康診断・人間ドックでの異常指摘の有無について告知が求められる場合があります。

告知はありのままに、正確に行うことが何より大切です。事実と異なる告知(告知義務違反)があると、いざというときに保険金が支払われず、住宅ローンだけが残ってしまうおそれがあります。

よくある質問(FAQ)

Q1. ワイド団信でも加入を断られたら、住宅ローンはあきらめるしかない?

いいえ、選択肢はまだあります。代表的なのがフラット35です。フラット35は団信への加入が任意(不加入も選択可能)なので、健康上の理由で団信に入れない方でも住宅ローンを組める可能性があります。ただし団信なしの場合、万一のときに住宅ローンが残るリスクへの備え(既契約の生命保険の活用など)は別途考えておきましょう。

Q2. 上乗せされた0.3%分は途中で外せますか?

団信は住宅ローンと一体の保険のため、原則として途中でプランだけを変更することはできません。健康状態が改善した場合は、借り換えのタイミングで通常の団信に入り直すことで上乗せを解消できる可能性があります。

Q3. どの銀行のワイド団信を選べばいいですか?

上乗せ幅は年0.3%程度で横並びの傾向があるため、ベースとなる住宅ローン金利や諸費用まで含めた総負担で比較するのがおすすめです。なお、健康に不安のない方の通常の団信であれば、たとえばSBI新生銀行のように一般団信の保険料0円・保証料0円で諸費用がシンプルな銀行もあります。ご自身の健康状態に合わせて、複数の金融機関へ仮審査・相談をしてみると道が開けますよ。


持病があっても、ワイド団信やフラット35などマイホームを実現する道は複数あります。まずは検討中の金融機関に健康状態を正直に相談するところから始めてみましょう。

※ワイド団信の取扱有無・上乗せ金利・加入条件は金融機関により異なり、変更される場合があります。最新の取り扱い状況は必ず各金融機関の公式サイトをご確認ください。

地方銀行との圧倒的な金利差!借入れ・借換えした後もお得♪

イオン銀行は、ネット申込と店頭相談の両方が可能なハイブリッド型!
金利以外のお得なサービスも充実しているため、生活費の節約もできます。

イオン銀行住宅ローンはここがお得!

  • 疾病保障付住宅ローンは2つの特約付きでさらに安心
  • 保証料0円!負担になる諸費用を大幅節約
  • 一部繰上げ返済手数料0円!借り入れ後もお得に返済

詳細&お申込みはこちら

住宅購入の基礎知識関連記事