もしもの時に住宅ローンを払わなくていい状況とは?(病気・事故・死亡)
住宅ローンは、人生で一番大きな借入と言っていいものであり、長期間ずっと返済が続きます。もしものことがあって返済ができない場合には、どうなるのでしょうか?
住宅ローンの残金を払わなくて良いのはどんな時なのかご紹介します。
Q.住宅ローン返済期間中に主人がもしもの時があった場合はどうなる?
A.住宅ローンを組むとき、ほとんどの場合は同時に生命保険に加入することが条件になっています。その保険が団体信用生命保険です。
長期返済期間中に万が一の事が起こらない保証はありません。
団体信用生命保険に加入していれば、本人が死亡した場合や高度障害となった場合は保険会社がローンの残額を返済してくれます。
Q.病気やケガで長期働けなくなったらどうなる?
A.団体信用生命保険では基本的に本人が死亡・指定された高度障害のみ、保険金が支払われます。残念ながら保障内容以外の病気やケガの場合は適用されません。
しかし、最近では三大疾病、七大疾病、八大疾病保障付きの団体信用生命保険が増えてきています。三大疾病では一般的に「がん」「脳卒中」「心筋梗塞」についての保障です。七大疾病、八大疾病保障付きは、基本の三大疾病の他に4~5の病気が指定されており、これらの病気になった場合すぐに保険金が支払われます。
ただし、この特約付きでもケガはサポートされていません。
住宅ローンサポート保険など、保障期間中に病気やケガで長期休暇をせざるを得ない場合に、毎月保険料金が支払われるものもありますから、検討すると良いでしょう。
団体信用生命保険だけではなく、保障されない場合のことも考えて備えておくと安心できます。
Q.保障付きの場合は保険料は高くなる?
A.加入が条件になっている団体信用生命保険は、基本的に保険料は銀行などの金融機関が負担してくれます。そのため、債務側は支払いはありません。
しかし、特約付きや他の保険に加入した場合、あるいはフラット35で団体信用生命保険に加入した場合などは自己負担となります。
保険料の支払いは、金利に0.3%程度上乗せされたり、別途支払うことになるなど、商品や金融機関によって異なります。
金利に上乗せされると、毎月保険代も上乗せされて支払っているということを忘れてしまいがちです。すると、別に加入している医療保険や生命保険などと保障がダブってしまうことがありますので、見直しが必要ですね。
保障があれば確かに安心だと先程も書きましたが、勧められるがまま加入したり、無理して支払いが必要なほど加入するのはやめましょう。
保障にある病気になってしまうかどうかなど将来のことはわかりません。家庭環境や家計状況によっては、その分貯金をしていた方が良いこともあります。
自分の家にはどれぐらい保障が必要なのか、無駄な保障をかけていないかなど、よく検討してから加入するようにしましょう。
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