- 公開日: 2026.06.19
- 住宅購入の基礎知識
独身者がマイホームを買うのはあり?購入のメリットとデメリットを徹底解説

マイホームを購入するタイミングとして結婚後しばらく生活が安定してきた時点で購入に踏みきることが一般的ですが、近年では、価値観の多様化や個々の諸事情などで結婚をしない人も増えています。
総務省統計局の「令和2年(2020年)国勢調査」によると、30歳から34歳の未婚率は男性51.8%・女性38.5%となっており、1990年代から右肩上がりに上昇しています。独身として生活している方が多くなっている中で、住宅を購入することについて考える機会も増えています。
ただし、独身として生活している場合、賃貸で長く暮らしている方も多いかと思われます。今回は、独身の人がマイホームを購入することについて考えてみます。
独身者でも購入してもしなくてもどちらでも良い
冒頭でも述べましたが、独身者の数が増加している中で、今まではファミリー層が住宅の購入を検討することが一般的ではありましたが、独身者でも住宅の購入を検討している方も増えている傾向にあるようです。
今までは、社会人になれば結婚してマイホームを購入するというライフイベントが一般的とされており、ファミリー層に絞った物件が多く取り扱われていますが、近年では少人数家族や単身などをターゲットにした物件も徐々に出始めています。
独身者が住宅を購入することに対して、良いか悪いかという問についてはケースバイケースであり、その人の生活や経済的な状況、将来の目標などによって大きく異なり、どちらでも良いという曖昧な回答しかできないのが現状です。独身者が住宅を購入する・しないの目安については、別途記事にする予定ですが、まずは、購入することのメリットとデメリットをしっかりと理解した上で購入検討をする必要があります。
独身者が購入するメリットとして老後の家賃負担の心配が不要である

住宅を購入する理由としてよく聞かれるのは、一生家賃を支払うより、住宅を購入した方が後々ローンの支払いが完了した後にローンの支払いが不要になることで、結果的に住宅に対する支払額を安く抑えられるという理由です。(一般的にはそのように言われているが必ずしもそうとは限らない)
住宅ローンの支払いが終われば、固定資産税やマンションの場合であれば管理費などの支払いだけで済みます。老後のことを考えると家賃の負担が減らせるメリットがあるといえます。これは独身者に限らずファミリー層でも同様です。
その他、気持ち的なことでは住宅を持つことで一生暮らせる家を手に入れたという安心感が得られます。
独身者が購入するデメリットはローンが重荷になる可能性も

一方で、独身者が住宅を購入するデメリットとして考えられるのは、住宅ローンを借りて購入する場合、ローンが重荷になるケースや生活上の何かしらの変化があった場合、身動きが取りづらい状況になると言えます。独身者で住宅の購入を検討している場合は、あらかじめ資金を豊富に用意しておくことや、将来の変化に対して、あらかじめ織り込んだ上で物件を選ぶ、ローンの返済プランを考えることが重要です。
独身者が借金をするのはリスクが高い
独身者が住宅を購入する上での大きなデメリットとして、住宅ローンを借りて購入する場合ローンの返済が重荷になる可能性が高いことです。
独身者の場合、多くの方が1つの仕事による収入源を頼りに生活をしている方が大半だと思われますが、ファミリー層が住宅を購入するのとは異なり、働ける人と収入源が1つしかないため、万が一、事故や病気で仕事が一時的にできなくなり収入が滞った場合、ローンの返済ができなくなってしまうことも考えられます。
そのため、独身者が住宅ローンを活用して購入する場合、借りすぎないことにつきます。出来る限り頭金を多めに用意しておき、ローンの返済中でもキャッシュフローを確保できる水準にとどめるのが望ましいといえます。ローンの返済でキャッシュフローがマイナスになるなど生活が厳しくなれば、将来的な資産形成が困難になり老後など将来の生活が厳しくなることも考えられます。詳しい頭金の目安についてはこちらの記事でも解説しています。
生活上の変化に柔軟に対応できない
独身者が住宅を購入するもう一つのデメリットとして、生活していく上で将来何かしらの変化があった場合、住宅を持っているが故に身動きがとれず柔軟な対応ができないことがあります。
例えば、「転勤辞令」や「結婚しないつもりだったが縁があり結婚することになった」、「ご自身の両親の介護が必要になった」、「年を取って若い頃と嗜好が代わり今の住宅には住みたくなくなった」など、他にも様々な変化が考えられます。
購入する時点では、一生ここに住むと考えても将来は何があるかわかりません。特に、住宅ローンを借り入れていた場合は特に身動きが取れにくくなります。そのため、独身者でどうしても購入したいのであれば、将来の生活の変化をあらかじめ織り込んだ上で物件を選ぶ、ローンの返済プランを考える必要があると言えそうです。
よくある質問(FAQ)
Q. 独身でも住宅ローンを組めますか?
A. はい、独身者でも住宅ローンを申し込むことができます。審査では年収・勤続年数・返済比率(年収に対する年間返済額の割合)などが重視されます。独身の場合はペアローンや収入合算ができない分、借入可能額がご自身の年収に依存するため、身の丈に合った借入額の計画が特に重要です。
Q. 独身で住宅を購入するなら、マンションと一戸建てどちらがよいですか?
A. 独身者の場合、セキュリティ面・管理のしやすさ・都心へのアクセスなどを重視するならマンションが選ばれやすい傾向にあります。一方、将来的に家族構成が変わった場合の居住スペースや資産としての活用を考えるなら一戸建てという選択肢もあります。どちらが良いかは生活スタイルや優先事項によって異なりますので、ライフプランに合わせて選ぶことをおすすめします。
Q. 独身のうちに住宅を購入した後、結婚した場合はどうなりますか?
A. 結婚後も今の住宅に住み続けることができます。ただし、住宅ローンの名義変更には金融機関の承認が必要なため、簡単ではありません。また、将来転居が必要になった際には賃貸に出すか売却することになりますが、残債がある場合は注意が必要です。独身時に購入する際は、将来の転売・賃貸のしやすさ(立地・間取りの汎用性)も考慮して物件を選ぶことをおすすめします。
Q. 独身者が住宅ローンを返済中に死亡した場合、ローンはどうなりますか?
A. 住宅ローン契約時に団体信用生命保険(団信)に加入していれば、借主が死亡または所定の高度障害状態になった場合、保険金でローン残債が完済されます。相続人がローンを引き継がずに済む仕組みです。フラット35では団信加入が任意ですが、民間銀行の多くでは加入が必須条件となっています。独身者こそ、万が一の備えとして団信の内容をしっかり確認しておきましょう。

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