- 公開日: 2026.11.04
- 住宅購入の基礎知識
マイホーム購入の流れ8ステップ|申込から引き渡しまで

マイホームは、資金計画を立ててから物件を選び、住宅ローンの事前審査、重要事項説明、売買契約、本審査とローン契約、残金決済を経て、引き渡しで鍵を受け取る順に進みます。全部で8つのステップです。
お金が動くのは、購入申込の申込証拠金、契約時の手付金、決済日の残金と諸費用の3回です。いつ、いくら必要になるかを先に知っておくと、手元の資金が足りなくなる心配が減ります。
STEP1 情報収集と資金計画で予算を決める
最初にするのは、住みたいエリアと予算、物件の種類(新築か中古か、マンションか戸建てか)を大まかに決めることです。予算が決まらないまま物件を見始めると、気に入った家が予算を超えていた、ということが起こりがちです。
借りられる金額は、年収や勤続年数、ほかのローンの有無で決まります。
ただ、借りられる金額と無理なく返せる金額は同じではありません。予算は、無理なく返せる金額から決めてください。購入エリアの暮らしやすさは、住環境を確認するときの目のつけどころを解説した記事が参考になります。
資金計画で押さえる3つの数字
- 頭金…物件価格の1〜2割が目安です。頭金ゼロでも借りられる住宅ローンはありますが、頭金が多いほど毎月の返済は軽くなります。
- 諸費用…仲介手数料・登記費用・住宅ローンの手数料などで、物件価格の3〜7%程度が別にかかります。
- 毎月の返済額…手取り月収の25〜30%までに収めると、家計に無理が出にくくなります。
実際に借りた人の数字も見ておくと、目安がつかみやすくなります。
住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者の実態調査(2026年1月調査)」によると、年収に占める年間返済額の割合(返済負担率)は「15%超〜20%以内」が26.2%で最も多い結果でした(住宅金融支援機構の調査資料)。
諸費用の内訳と払う時期は、住宅購入の諸費用の種類と支払う時期の記事で詳しく解説しています。
STEP2 物件を選んで購入申込をする
気に入った物件が見つかったら、購入申込書(買付申込書)を出します。売主に「この条件で買いたい」と伝える書類で、この段階ではまだ契約ではありません。
申込のときに、申込証拠金として10万円程度を預けることがあります。申込を取り下げた場合は原則として返金されます。この点が、あとで払う手付金と違います。
物件を見る前に知っておきたい基本は、住宅購入の基礎知識の記事をご覧ください。
STEP3 住宅ローンの事前審査は契約前に受ける
売買契約の前に、住宅ローンの事前審査(仮審査)を受けておきます。借りられる見通しが立っていれば、契約したあとにローンが通らず困る心配が小さくなります。
事前審査は複数の金融機関に同時に申し込めます。金利だけでなく、事務手数料や保証料、団体信用生命保険(団信)の内容も比べてから1つに絞ります。団信とは、借りた人が亡くなったときなどに保険金でローンが返される保険のことです。
毎月の返済額から年間の返済額を出す方法は、年間返済額の計算方法の記事で紹介しています。
STEP4 重要事項説明は契約前に宅建士から受ける
売買契約の前に、宅地建物取引士(宅建士)から重要事項説明を受けます。法律上の制限や設備、マンションなら管理の状況など、物件の大事な情報が書かれた重要事項説明書をもとに説明されます。
水害ハザードマップでの物件の位置も、説明の項目に含まれています。
2022年5月18日からは、説明書を紙ではなく電子書面で受け取ったり、テレビ会議を使ったIT重説で説明を受けたりすることもできるようになりました(国土交通省「ITを活用した重要事項説明及び書面の電子化について」)。
説明は1〜2時間かかることもあります。分からない言葉はその場で聞き、納得できないまま契約に進まないようにしてください。あとで「聞いていなかった」というもめごとを防げます。
STEP5 売買契約を結んで手付金を払う
重要事項説明の内容に納得できたら、売買契約を結び、手付金を払います。手付金は売買代金の5〜10%程度が一般的で、売主が不動産会社の場合は代金の20%が上限と決められています。
契約後に買主の都合でやめるときは、手付金を放棄すれば解約できます。売主の都合でやめるときは、売主が手付金の倍額を買主に返します(手付倍返し)。どちらも、相手が契約の実行に取りかかる前までに限られます。
住宅ローンが借りられなかったときにどうなるかも、契約前に確かめておきましょう。
多くの売買契約には、本審査に通らなければ契約を白紙に戻し、手付金が返ってくる融資利用の特約(ローン特約)が付きます。この特約が契約書にあるか、期限はいつまでかを、署名の前に確認してください。
STEP6 住宅ローンの本申し込みと契約
売買契約を結んだら、住宅ローンの本申し込みをします。源泉徴収票や住民票、売買契約書などの物件資料をそろえて提出し、本審査を受けます。
本審査には1〜2週間程度かかり、通れば金融機関と金銭消費貸借契約(ローン契約)を結び、家を担保にする抵当権設定の準備も進めます。金融機関によっては事前審査を行わず、本審査だけで進めるところもあります(SBI新生銀行など)。
STEP7 内覧で最終確認をして残金を決済する
引き渡しの前に、最後の内覧(立ち会い検査)をします。床や壁の傷、汚れ、設備が動くかを見て、気になる所があれば直してもらうよう依頼します。
問題がなければ、決済の日に住宅ローンが実行され、物件価格の残り(手付金を差し引いた分)と諸費用を支払います。登記費用や固定資産税の精算金も、この日にまとめて払うことが多いです。
STEP8 引き渡しを受けて入居する
残金の決済が終わると、売主から鍵を受け取り、マイホームが自分のものになります。所有権の移転と抵当権設定の登記も、決済と同じ日に司法書士が手続きします。
入居後は、転居届や電気・ガス・水道の手続き、火災保険の加入を済ませます。住宅ローン控除(住宅ローン減税)を受けるには、入居した翌年に確定申告が必要です。手順は住宅ローン控除の確定申告の記事で紹介しています。
まとめ マイホーム購入8ステップの全体像
| ステップ | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| STEP1 | 情報収集・資金計画 | 予算・エリア・諸費用を決める |
| STEP2 | 物件選び・購入申込 | 申込証拠金10万円程度・原則返金あり |
| STEP3 | 住宅ローン事前審査 | 契約前に受け、複数の金融機関を比べる |
| STEP4 | 重要事項説明 | 宅建士から説明・IT重説や電子書面も可 |
| STEP5 | 売買契約 | 手付金は代金の5〜10%程度・ローン特約を確認 |
| STEP6 | 住宅ローン本申し込み | 本審査1〜2週間程度・ローン契約 |
| STEP7 | 内覧・残金決済 | 傷や設備を確認・残金と諸費用を支払う |
| STEP8 | 引き渡し・入居 | 鍵の受け取り・登記・翌年に確定申告 |
はじめてのマイホーム購入は手続きが多く感じますが、順番が分かれば一つずつ進められます。
全体の日程を月ごとに知りたい方は、住宅購入のスケジュールと住宅ローンの段取りの記事に進んでください。
住宅ローンの金利や審査の条件は金融機関ごとに違い、月ごとに変わることもあるので、申し込む前に各金融機関のページで最新の内容を確かめてください。

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