- 公開日: 2026.06.26
- 各種保険について
団信は病気が完治して何年で入りやすくなる?告知のポイントを解説

住宅ローンを利用して住宅を購入する場合、多くの方が団体信用生命保険(団信)に加入します。とくに民間の金融機関で住宅ローンを借りる場合は、団信への加入が必須となるのが一般的です。一方で、「過去の病歴があると団信に入れないのでは?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、病歴があるからといって必ず加入できないわけではありません。病気が完治してから一定の期間が過ぎていれば、加入しやすくなる可能性が広がります。この記事では、「完治して何年たてば入りやすくなるのか」を、告知のしくみとあわせてやさしく解説します。
住宅ローンを利用するには団信の加入が求められる
住宅ローンの返済中に、万が一、病気や事故で死亡・高度障害状態になった場合に備えるのが団信です。
団信に加入しておけば、万が一のときに保険金で住宅ローンの残債が返済されます。残されたご家族にローンが残らないため、これまでの暮らしを守れる安心感があります。
民間の金融機関を通じて住宅ローンを借りる場合は、貸し手が確実に資金を回収できるよう、原則として団信への加入が必須です。そのため、過去に通院歴や手術歴がある方にとっては、団信の審査が住宅ローンの大きな関門になることがあります。
一方、住宅金融支援機構のフラット35では団信が任意加入です(加入する場合は新機構団信を利用)。健康上の理由で民間の団信に加入しにくい方にとって、団信が任意のフラット35は選択肢の一つになります。ただし、加入できるのであれば、特別な理由がない限り加入をおすすめされるでしょう。
団信に加入する場合の告知内容

団信に加入する際は、契約前に過去の病歴などを「告知」する必要があります。告知内容は引受保険会社によって細かな違いがありますが(くわしくは団信の告知についての記事もご覧ください)、おおむね次のような内容が問われます。
1. 最近3か月以内の医師の治療・投薬の有無
最近3か月以内に、医師による診察・検査・治療・投薬を受けたかを申告します。持病で定期的に通院している場合はもちろん、風邪などの一時的な受診も対象になることがあります。
2. 過去3年以内の手術・一定期間以上の治療の有無
過去3年以内に、所定の病気で手術を受けたか、または一定期間以上(多くは2週間以上)の治療・投薬を受けたかが問われます。告知のなかでも重要な項目で、その内容が将来の保険金請求につながりやすいかどうかが見られます。
3. 手や足などの障害の有無
手足の欠損や、背骨・視力・聴力・言語・そしゃく機能などの障害の有無が問われます。
なお、ここで挙げた「3か月」「3年」などの期間や対象は引受保険会社・商品によって異なります。実際の告知書の内容にしたがって、正確に記入することが大切です。
手術から3年・通院から3か月が一つの目安

団信は、過去に病歴があるという理由だけで加入が難しくなるわけではありません。前章の告知内容を見るとわかるように、生まれてから今までのすべての病歴が問われるわけではなく、通院・投薬は最近3か月以内、手術はおおむね過去3年以内が対象になっているケースが一般的です。
つまり、最後の通院から3か月以上たっていれば、それ以前の通院は告知が不要になることが多く、また最後の手術から3年以上たち、現在の健康状態に問題がなければ、その手術について告知が不要になることもあります(告知書の内容によります)。
たとえば、3年以上前にがんと診断されたものの初期段階で、手術によって取り除くことができ、現在は経過も良好で通院もしていない、というケースでは、団信に加入しやすいと考えられます。ただし、手術は終えていても、現在も定期的に通院して経過を観察している場合は、契約のタイミングで3か月以内の通院があれば、その旨を告知する必要があります。
健康状態は人それぞれのため、「同じ病歴なら必ず入れる」と言い切ることはできません。ご自身の病気が、将来の保険金支払い(死亡・高度障害)に直結しやすいかどうかもあわせて考えると、加入できる見込みをある程度イメージしやすくなります。
どうしても通常の団信への加入が難しい場合は、金利に一定の上乗せ(多くは年0.2〜0.3%程度)は必要になりますが、引受基準をゆるめた「ワイド団信」を検討できます。ワイド団信については、ワイド団信についての記事でくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 告知書にうっかり書き忘れたらどうなりますか?
A. 事実と異なる告知(告知義務違反)があると、万が一のときに保険金が支払われない場合があります。該当する事項は、迷ったらすべて正直に記入することが大切です。
Q. 健康診断で「再検査」と言われましたが、告知は必要ですか?
A. 告知書の内容によります。再検査・精密検査を受診した場合は「医師の診察・検査」に該当し、告知が必要になることがあります。受診結果も含めて告知書の指示にしたがって記入しましょう。
Q. 通常の団信もワイド団信も難しい場合は、住宅ローンを組めませんか?
A. 団信が任意のフラット35を利用する、配偶者など健康な方を借入の名義人にする、といった方法も考えられます。状況に応じて選択肢を検討しましょう。
団信は、住宅ローンと家族の暮らしを守る大切なしくみです。病歴がある方も、まずは正確に告知し、通常の団信・ワイド団信・フラット35(団信任意)など、ご自身に合った形を落ち着いて探していきましょう。告知の対象期間や条件は引受保険会社・商品で異なるため、申し込み前に最新の告知書・公式情報でご確認ください。

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