契約社員で住宅ローンを利用してマイホームを購入する方法は?
マイホームを購入する際、購入費用が大きくなることから多くの方が住宅ローンを利用して資金を借り入れた上で購入します。ただし、住宅ローンを利用するには安定的な収入があり長期に渡り返済が可能であることを金融機関が認めなければなりません。
そのため、パート社員やアルバイト、派遣社員、契約社員など非正規社員の場合、長期的な雇用の保障がないため、住宅ローンの審査に受かりづらいと言われています。
ただし、非正規社員でも住宅ローンを利用したいというニーズは当然あります。今回は、契約社員の方を対象に住宅ローンを利用してマイホームを購入する方法をお伝えします。
契約社員でも住宅ローンを契約することは可能
契約社員は正規社員とは異なり、1年契約など期間の定めがある雇用契約を結んでいます。そのため、長期的な雇用が保障されないため、金融機関では資金を貸し出すことに尻込みしてしまうのもわかります。一般的に、正規社員以外の場合、住宅ローンの審査に通りづらいと言われている理由となっています。
ただし、契約社員であるからと言って必ずしも住宅ローンが契約できないわけではありません。もちろん、正規社員と比較すると住宅ローンの審査において厳し目に審査されることはありますが、借入額や返済計画などに無理がなければ、住宅ローンの契約は可能となります。
契約社員だけではありませんが、住宅ローンを契約する場合は無理の無い返済計画を立てると同時に、そのための準備をしっかりとしておくことが重要となります。
頭金を十分に確保して返済比率を低くする
契約社員の場合は、正規社員とは異なり期間の定めがある雇用契約になりますので、その点が返済を長期的に行う上で大きなリスクとなります。そのため、万が一、収入が一時的に途切れてもある程度返済が可能なレベルまで返済比率を引き下げておくことが無難であると言えます。
住宅ローンを契約する場合、契約者の年間収入に応じた返済負担率を算出して融資可能な金額を返済計画を策定します。
住宅金融支援機構のフラット35の場合、年間収入400万円未満の場合返済負担率は30%、年間収入400万円以上は35%を基準としています。そのため、可能な限り返済負担率を低くするように頭金を多めに用意しておくことが望ましいといえます。
契約社員の場合、現在は安定して働いていても、将来的に不況などで一時的に雇用が失われるリスクも高いといえます。そのため、返済負担率は30%以下になるようにしておくことが望ましいと言えます。
また、頭金を確保しておくことで返済負担率が下がり、毎月の返済額が少なくなるメリットだけではなく、借入期間を短くできる他、家計の負担も軽減できるメリットもあります。そのため、毎月のキャッシュフローが確保できるようになり、万が一に備えた貯蓄も可能となります。
勤務年数は長ければば長いほどよい
住宅ローンの審査で考慮されるポイントとしては、勤務件数と年間収入にあります。審査を行う上で、勤務年数が長ければ長いほど審査を行う上で有利となります。そのため、契約社員でも毎年更新して勤務年数が長い場合は審査に有利になると言えます。
期間の定めがあるとはいえ契約社員でもできるだけ長期に働くことができるように努力するとともに、更新時には企業側と交渉するなどしてご自身の身を守る努力が必要になりまます。
年間収入については、職業などにもよりますが正規社員と大きな差はあまりありませんので、審査を行う上ではとくに懸念することはありませんが、契約社員、正規社員問わず年間収入が低い場合は先程もお伝えしたように頭金を多めに確保して毎月の返済負担率を低くすることが重要となります。
契約社員であればフラット35やネット銀行の住宅ローンがおすすめ
契約社員であっても頭金を十分に確保するなど事前の準備がしっかりと出来ていれば住宅ローンを利用して住宅を購入することも可能となりますが、住宅ローンを利用するにあたり、契約社員でも利用しやすい金融機関を選ぶことも重要です。
住宅金融支援機構が提供しているフラット35は、国民に住宅の取得を支援するために提供されている住宅ローン商品で、民間の金融機関と提携してサービスを提供しています。そのため、民間の金融機関が独自に提供している住宅ローン商品と比べて、審査条件が低いことに加え、雇用形態の制限がありませんので、契約社員の方でも利用しやすいと言えます。
フラット35の詳細については、2017年3月27日の記事で詳しく解説している他、審査基準の詳細については2018年11月9日の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
また、総合スーパーマーケットであるイオン系列の銀行であるイオン銀行や、三菱UFJ銀行とKDDIが出資して提供しているネット銀行「じぶん銀行」では契約社員の方でも住宅ローンの申し込みを受付けていますので、こちらも合わせて検討してみるのも良いでしょう。
イオン銀行の詳細については2016年2月10日の記事を、じぶん銀行についての詳細は2018年2月7日の記事をあわせてご覧ください。
- 2018.11.23
- 住宅ローンQ&A
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