マイホームを購入する際に現金一括もしくはローンを利用すべきかの判断基準は?
マイホームは人生の中で一番高い買い物を言われているほど高額な買い物となりますので、多くの方が住宅ローンを利用して購入資金を借りた上で購入します。ただし、借金はできるだけしたくないと考える方も多く現金一括で支払えないかと考える方も多いのも事実です。
マイホームを現金一括で購入すべきか住宅ローンを利用すべきかについてはそれぞれメリットとデメリットがありますが、これらを踏まえた上でどちらの支払い方法を利用すべきかの判断基準を考えてみます。
現金一括と住宅ローンはそれぞれ一短一長である
マイホームを購入する場合、現金一括で支払う場合と金融機関から購入資金の融資を受けて購入する住宅ローンを利用する2通りがあります。
できるだけ借金は背負いたくないといった漠然とした罪悪感から現金一括を考える方もいますが、ご自身や家族の生活状況や今後発生するであろうライフイベントを考慮した場合、現金一括より住宅ローンを利用したほうがリスクを抑えられることもあります。
現金一括のメリットとデメリット
現金一括で支払うメリットとデメリットについては、2018年12月10日の記事で詳しく解説しましたが、毎月返済が不要になることや利息に支払いが不要になる、契約手続きに手間やコストが大きく発生しないといったメリットがあるのに対して、手持ちの現金がなくなってしまうことや住宅ローン控除が適用できない、団体信用生命保険に加入できないといったデメリットが存在します。
住宅ローンのメリットとデメリット
住宅ローンを利用する場合におけるメリットとデメリットは、2018年12月14日の記事で詳しく解説しましたが、手持ちの現金が無くても購入できる点や希望を早く叶えられる、住宅ローン控除の適用、団体信用生命保険の加入、現金が手元に残せるといったメリットがあるのに対し、毎月の返済が必要な点や利息の支払いが必要になる点、返済不能になるリスク、契約に手間とコストが発生する点になります。
マイホームを現金一括の購入が最適な方
マイホームを現金一括で購入する場合において、その支払い方法が最適な判断基準として以下の4つがあります。
手持ちの現金が多い方
手持ちの現金が多く、住宅購入費用を支払っても十分に現金が余る方であれば、マイホームを現金一括で支払うほうが良いと言えます。手持ちの現金が十分に余る場合は、あえてローンを利用して無駄な利息を支払う意味があるとは言えません。
金融機関からどうしても融資が受けられなかった方
何かしらの理由で金融機関からどうしても融資が受けられなかった場合は、現金一括で購入する方法しかありません。そのため、マイホームの希望は手持ちの現金がいくらかにもよりますが、多少の時間がかかってしまいますが、その間、ご自身で運用を行うなどして購入費用を確保するなど早めに準備を進める必要があります。
住宅取得時の年齢が遅くなった方
住宅取得時に年齢が遅くなり、定年まで後数年といった状況であれば、現金一括で購入が良いと言えます。多くの金融機関では住宅ローンを利用できる年齢は70歳未満に設定している場合が多く、年齢によっては融資が受けられない場合も考えられます。
今後大きなライフイベントが無く多額の現金を使う予定が無い方
将来的に大きなライフイベントが無く、今後多額の現金を使う予定が無い場合は、将来的に多額の現金を確保する必要性も低いといえますので現金一括で支払うことは問題ないと言えます。前述した、住宅取得時の年齢が遅くなった方などであれば、将来的に発生するライフイベントも少ないと言えますので現金一括購入が良い場合もあります。
マイホームを住宅ローンでの購入が最適な方
マイホームを住宅ローンで購入する場合において、その支払い方法が最適な判断基準として以下の3つがあります。
ご家族のライフイベントで多額の出費が予定されている方
ご家族の将来的なライフイベントが予定されており、多額の現金の支出が予想される場合は、手元に現金を残しておくためにも住宅ローンを利用したほうが良いと言えます。
また、住宅ローン控除など税優遇制度も受けられますので、2018年12月17日の記事で記載したとおり、住宅取得時の負担が軽減でき、ほぼ現金一括と変わらない負担額となります。
住宅取得時の年齢が若く長期的に働けそうな方
住宅取得時の年齢が若く、長期的に働くことが可能な方であれば、住宅ローンが支払い不能になるリスクは低いと言えますので、長期的にじっくりと返済が可能になり、住宅ローンの利用が最適であると言えます。
住宅ローンでは、団体信用生命保険に加入できますので、万が一、死亡や高度障害になった場合はこの保険料でローン残高を精算できますので、保険料を抑えることも可能です。
手持ちの金融資産が少ない方
金融資産が少ない方でも、手持ちの現金を残しておくという意味では、住宅ローンを利用したほうが良いと言えます。ただし、金融資産が少なすぎるのも逆に融資が受けられないことにつながる恐れがありますので、ある程度の金融資産は確保した上で利用すべきであると言えるでしょう。
- 2018.12.21
- 住宅ローンQ&A
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