信用金庫の住宅ローンの審査は2社が実施！どちらか通過できれば融資が可能

民間の金融機関に加え、信用金庫も住宅ローンを扱っています。民間の金融機関に比べて審査が通過しやすい場合もありますが、地域密着型である他、審査を2社が実施しており、どちらかが通過できれば住宅ローンが借りることができます。今回は、信用金庫の住宅ローンにおける審査機関について解説します。

信用金庫も住宅ローンを取り扱い！地元在住者であれば融資が受けやすい

住宅ローンは銀行といった民間の金融機関以外にも、信用金庫も住宅ローンを取り扱っています。

信用金庫については、2020年6月5日に解説していますが、地元の会員事業者によって出資を受けて運営されている金融機関で、地域活性化を目的に、地域に密着した金融機関になります。そのため、民間の金融機関は営利を追求していますが、信用金庫は営利追求ではなく、地域の発展を第一に事業を展開しています。

そのため、信用金庫が管轄する地域に在住している方であれば、取引状況に応じて審査が通過しやすい他、状況によっては低い金利で融資を受けられる場合があります。

住宅ローンの審査は保証会社が実施

住宅ローンを申し込んだ場合、だれもが希望した金額の融資が受けられるわけではなく、審査を受けてその審査の内容で融資の可否もしくは融資が可能な金額が通知されます。

住宅ローンの審査については、多くの場合銀行が独自に実施していると考えている方は多いですが、2020年6月12日に記載している通り、住宅ローンの審査は銀行ではなく、保証会社が実施しています。

保証会社は、万が一、契約者が住宅ローンの返済を滞納した場合などに備えて銀行に契約者に代わって返済を肩代わりしてくれる会社であり、最終的に資金が回収できなかった場合、住宅を現金化するのは保証会社になりますので、あらかじめ、保証会社側で融資を受ける対象の資産価値なども含めて審査を行っています。

信用金庫はしんきん保証基金と全国保証の2社が審査を実施

住宅ローンの審査は保証会社が実施することになりますので、保証会社側で審査に問題ないと判断されることが審査に通過するポイントとなります。

民間の金融機関では、保証会社として全国保証を利用していますが、信用金庫の場合、全国保証に加え、信用金庫が加盟しているしんきん保証基金が審査を実施しています。

全国保証

全国保証は、民間の銀行を始めとした金融機関が加入している保証会社です。主に住宅ローンの保証を中心にサービスを実施しており、民間の銀行を通じて住宅ローンを借りる場合は、必ず全国保証の審査を受けることになります。

民間の金融機関は、前述の通り営利目的であるため、必ず一定以上の収入があり、継続して返済を行い利息が徴収できるかを判断材料としますので、銀行の要望に応じて審査をやや厳し目にしています。

信用金庫の場合においても、全国保証も加入しており、住宅ローンを申し込んだ場合はこちらも審査を行うことになります。

全国保証についての詳細は2020年6月18日に記載した記事をご覧ください。

しんきん保証基金

しんきん保証基金は、全国の信用金庫が加盟しており、住宅ローンの他、教育ローンやカードローンといった各種ローンサービスの保証サービスを請け負っています。

審査基準としては、満20歳以上であることや安定収入、信用情報に問題がない、税金の滞納がないといった基本的な事項について問題なければその基準を達することができますので、審査の敷居は低く、全国保証のみが審査を行っている民間の金融機関に比べると審査が通過しやすいといった理由があります。

しんきん保証基金についての詳細は2020年6月15日に記載した記事をご覧ください。

信用金庫は2社の保証会社のどちらかの審査を通過できれば融資可能

信用金庫で住宅ローンを利用する場合、全国保証としんきん保証基金の2社に審査を依頼することになりますので、どちらかの審査に通過できれば、住宅ローンの融資が受けられることになります。

民間の金融機関であれば、全国保証の1社のみが審査を行い、ここの審査に通過できなければ、住宅ローンを借りることが難しくなりますが、信用金庫は選択肢がありますので、審査が不安な方で、今後住宅ローンを検討されている場合は、地元の信用金庫の口座を開設して見ると良さそうです。

信用金庫の住宅ローンに通過するポイントについては、2020年6月8日に記載していますので合わせてご覧ください。