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カードローン完済後の住宅ローン審査|信用情報が残る期間

カードローンを完済していれば、使っていたこと自体を理由に住宅ローンが借りられなくなることはありません。完済した借入れは返済負担率の計算から外れ、期日どおりに返した記録は信用情報でもマイナスの評価にはならないからです。

延滞などの記録が残っている場合や、残高・使っていない契約がまだある場合は注意してください。契約が終わった後も、記録はおおむね5年残ります。

カードローンは使い道が自由なローンです

カードローンとは、返済能力に応じて利用限度額が決められ、その範囲内なら何度でも借りられる個人向けのローンのことです。住宅ローンやマイカーローン、教育ローンと違い、お金の使い道が原則として自由です。

急な出費に使える手軽さがある一方で、毎月の返済額が決まっているため、使いすぎると残高がなかなか減りません。住宅ローンを考えているなら、今いくら借りているかを把握し、計画的に減らしていくことが最初の一歩になります。

カードローンと住宅ローンの違いは、金利・使い道・審査で比べたカードローンと住宅ローンの違いで紹介しています。

完済すれば返済負担率の計算から外れます

住宅ローンの審査と借入れの関係を考えるイメージ
住宅ローンの審査で必ず見られるのが、総返済負担率(年収に占める年間返済額の割合)です。

この年間返済額には、住宅ローン以外の借入れの返済も入ります。全期間固定金利のフラット35では、対象になる借入れとして次のものが挙げられています(住宅金融支援機構【フラット35】ご利用条件・2026年4月1日現在)。

  • フラット35以外の住宅ローン
  • 自動車ローン、教育ローン
  • カードローン(クレジットカードによるキャッシング、商品の分割払いやリボ払いによる購入を含む)
  • 賃貸予定・賃貸中の住宅に係る借入金

収入合算をする場合は、合算する人の借入れも含めて計算します。基準になる総返済負担率は、年収400万円未満なら30%以下、400万円以上なら35%以下です。

たとえば年収500万円の人がカードローンを毎月2万円返していると、年24万円分の枠が先に埋まります。35%の枠175万円のうち、住宅ローンに回せるのは151万円です。完済していれば、この24万円は計算に入りません。

完済してから何年待たなければいけない、という決まりもありません。延滞なく返し終えたなら、残高がゼロになった時点で返済負担率の計算から外れます。

スマートフォン本体の分割払いのように、借入れという意識が薄いものも計算に入ります。金額が小さくても、申込前に残りがいくらかを確認しておいてください。

信用情報には契約終了後おおむね5年残ります

ローンやクレジットカードの契約と返済の記録は、個人信用情報機関に登録されます。日本には次の3つがあり、住宅ローンの審査では銀行系のKSCが中心ですが、機関どうしで一部の情報をやり取りするしくみもあります。

機関 主な加盟先 契約内容・返済状況の登録期間 申込・照会の記録
KSC(全国銀行個人信用情報センター) 銀行、信用保証協会など 契約期間中および契約終了日(完済していない場合は完済日)から5年を超えない期間 本人開示の対象は1年以内、会員への提供は6か月以内
CIC クレジットカード会社、信販会社など 契約期間中および契約終了後5年以内 申込情報は照会日より6か月間
JICC(日本信用情報機構) 消費者金融会社など 契約継続中および契約終了後5年以内 申込情報は照会日から6か月以内

登録期間を過ぎた情報は、手続きをしなくても自動的に削除されます。逆に、期間内の正しい記録を消してもらうことはできません。

完済しても記録はすぐには消えず、契約が終わってからおおむね5年は、契約内容と返済状況が残ります。とはいえ、期日どおりに返し終えた記録は、約束どおり返済できた実績になります。

CICには、保有する信用情報を分析した指数と、その算出理由を示すクレジット・ガイダンスというしくみもあります。この指数も情報開示で確認できます。

延滞などの異動の記録は審査に影響します

審査で影響が出やすいのは、返済が遅れたときの記録です。CICでは異動として、延滞・保証履行(代位弁済)・破産の有無や、異動の発生日、延滞の解消日が登録されます。

KSCの取引情報にも、延滞・代位弁済・強制回収手続などの事実が含まれます。

KSCでは、官報に公告された破産・民事再生手続開始決定も、決定日から7年を超えない期間登録されます。

こうした記録が残っている間は、審査に影響する可能性があります。どう判断するかは、遅れた回数や期間、その後の返済状況などを見て金融機関ごとに決まります。

数年前に一度遅れただけという方も、まずは本人開示で異動の登録があるかを確認すると、申し込む時期の見通しが立ちます。

延滞の記録と審査の関係は、クレジットカードの滞納履歴と住宅ローン審査の記事でも解説しています。

申込前に本人開示で自分の信用情報を確認できます

3つの機関はどれも、本人が自分の登録内容を見られる本人開示を受け付けています。契約の内容や返済状況、異動の有無などを、自分の目で確認できます。

開示の方法と手数料は、機関によって違います(2026年10月時点)。

機関 インターネットでの開示 そのほかの方法
KSC マイナンバーカードで本人確認・手数料800円。申込みが増えており、開示まで通常より相当の日数がかかる(即時の開示は不可) 機関の案内を参照
CIC 署名用電子証明書が有効なマイナンバーカードが必要・手数料500円。開示報告書はその場で確認できる 郵送は手数料1,500円・申込みから1週間〜10日ほど(遅れが出ているとの告知あり)
JICC 方法と手数料は機関の案内を参照

KSCは開示の受付が混み合っているため、住宅ローンの申込みが近い方は早めに手続きを始めてください。開示しておくと、次のようなことが分かります。

  • 覚えのない契約や、家族・同姓同名の別人の情報が混ざっていないか分かる
  • 過去の延滞がいつ登録され、いつ消えるのかが分かる
  • 完済したはずの契約が、残高ありのままになっていないか気づける

自分が開示した記録は、金融機関には回答されません(KSCが公式に明記)。開示したこと自体で審査が不利になることはありません。

3つの機関の違いは、信用情報機関の3機関の違いで詳しく紹介しています。

住宅ローンの申込前にしておきたい5つのこと

  1. カードローンやキャッシングの残高をゼロにする。返済負担率の計算から外れ、借りられる額に余裕ができます。
  2. リボ払いや分割払いも確認する。スマートフォンの分割払いなども対象です。
  3. 使っていないカードローンの契約を見直す。契約が残っていると、申込時に申告を求められることがあります。扱いは金融機関によって違うので、申込先に聞いてください。
  4. 短い期間に何社も申し込まない。申込みや照会の記録は、各機関に一定期間残ります。まずは1〜2社に絞ると安心です。
  5. 本人開示で今の状態を知る。不安なまま申し込むより、事実を見てから進めるほうが気持ちも楽です。

完済した後に解約するかどうかは自由です。使う予定がないなら、整理しておくと申込時の申告が少なくて済みます。

家族の借入れが、そのまま本人の信用情報に載ることはありません。個人信用情報は一人ずつ登録されるからです。ただし、収入合算やペアローンを使う場合は、合算する人の借入れも返済負担率の計算に入ります。

以前は、その銀行のカードローンを契約すると住宅ローンの金利が優遇される、という案内も見られました。取引状況に応じた優遇制度がある金融機関は今もありますが、条件は金融機関ごとに大きく違います。

優遇のために必要のない契約を増やすと、かえって審査で申告する借入れが増えてしまいます。

審査で借りる人のどこが見られるかは、住宅ローン審査で見られる他の借入れと信用情報の記事が参考になります。

まとめ

カードローンを使っていた人でも、住宅ローンは借りられます。残高は完済しておき、心配があれば本人開示で事実を確認してから申し込めば、必要以上に不安になることもありません。

記録はおおむね5年残りますが、期日どおりに返した記録は返済の実績になります。延滞の記録に心当たりがある方ほど、早めに開示して、いつ消えるのかを確認しておくと申込時期を決めやすくなります。

審査の基準や信用情報機関の手続きは見直されることがあるので、申し込む前に各金融機関や各信用情報機関のページで最新の内容を確かめてください。

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